JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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(中華キット)70W AB級 リニアアンプの製作 ④

取りあえず、配線作業を終えて、組み立てが完了しました。
ということで、今日は最終のパワー測定までの写真を中心に、アップしていきます。

 

配線作業 & 仕上げ

終段の MOSFET IRF530N は取り付け前にチェックです。

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2個とも、OK でした。

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MOSFET のヒートシンクへの取り付けは、下から、

  1. 絶縁シート
  2. MOSFET IRF530N
  3. ブッシング
  4. 3M ワッシャ
  5. 3M スプリングワッシャ
  6. 3M ネジ

の順に取り付けました。

ここで注意することとしては、MOSFET の IRF530N の放熱版はドレインになっているので、ゼッタイにグランドと共通になっちゃダメということで、これがショート状態になったら MOSFET は一瞬でオシャカになるので、うっかり忘れることがないように、特に注意して取り付ける必要があります。

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IRF530N のピン配置

IRF530N DataSheet

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配線メモ

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ケース内の配線はこんな感じになりました。
ちなみに、バイアス電圧は 2.7V に設定しました。
(ここの半固定抵抗が壊れそうで、もう、これ以上バイアス電圧は弄りたくないのがホンネです。)

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底面に、ゴム足を取り付け。

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テプラでラベリングして、全体的にこんな感じになりました。

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電源 ON で、青色の LED が点灯します。

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PTT の ON で、赤色の LED が点灯します。
この状態でムセンキが送信状態になると、出力はアンプされます。

パワー測定

とりあえず今日のところは QCX を使って7メガだけを確認してみました。

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QCX とリニアアンプの電源は 13.8V に設定し、ダミーロードを付けて測定しました。

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まず、QCX の出力、4.38W を確認。
(このリニアアンプの最大入力は 5W です。)
 

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リニアアンプの出力は 51.2W でした。
ヒートシンクの大きさもこんなもんだし、ケース自体も小さいこともあって、熱が中に籠りそうなので、まぁ 50W 程度でいいんじゃないかって思っています。

 

スプリアス測定

tinySA を使って、この7メガだけを調べてみました。

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リニアアンプの出力を 60dB 減衰させて、tinySA へ入力しました。

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1MHz ~ 50MHz
こ、これは酷いというか。。。もう、このままゴミ箱へ捨てるレベルの悪さです。。。
このまま対策もせずに使ったら・・・スプラッター発生器製造の罪でハム界から追放されちゃいますよ。

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1MHz ~ 350MHz

というように、スプリアスが激悪で。。。
もう今日のところは、ムセンキを変えてまで他の周波数を試験するような、そんな気力をすっかり無くしてしまいました。

そもそも、このリニアアンプの基板には LPF が挿入できるように端子が付いているんですが、それをムシ(LPF は外付けするつもりでいました)して製作し、そしてスプリアスを調べてるんですから、無謀というか、中途半端というか、そりゃスプリアスが出まくりますよね。

さてさて、LPF でどこまで低減できるやら・・・
まだまだ、このリニアと戯れないといけないみたいです。