QCX のスプリアス測定の結果をアップしてなかったので、アップしておきます。
今回は、tinySA と RIGOL DSA815 の2台の結果について、参考までにアップしておきます。
スプリアス領域
tinySA による測定
・7.020MHz (QCX のデジタル表示)で、連続送信
・1MHz ~ 50MHz
・RBW 30KHz
第2高調波は 50dBc(1W を超え 5W 以下)を超えているので、規格内に収まりました。
RIGOL DSA815 による測定
・7.020MHz (QCX のデジタル表示)で、連続送信
・1MHz ~ 50MHz
・RBW 10KHz
第2高調波の 14MHz 付近で 51.57dBc と、結果は TinySA とほぼ一緒です。
スプリアス領域の測定だったら、超安価な tinySA でも十分に使い物になると思います。
NanoVNA といい tinySA といいい、手軽に測定器が入手できるなんて、ホントいい時代になったもんです。
帯域外領域
tinySA による測定
・7.020MHz を中心に 40KHz スパン
・RBW 3KHz
TinySA の RBW は 3KHz が限界なので、この測定結果は正しくありませんが、参考までにアップしておきます。
RIGOL DSA815 による測定
・7.020MHz を中心に 10KHz スパン
・RBW 30Hz
帯域外領域で 50dBc を超えているので、規格内です。
CW の必要帯域幅(BN) = 0.5KHz
搬送波 = ±2.5Bn = ± 1.25KHz(Bn を 0.5KHz で計算)
となり、今回の測定では、7020 ± 1.25kHz が、帯域外領域とスプリアス領域を区分する境界となります。
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QCX の基本状態で、「スプリアス領域」及び「帯域外領域」は、規格内に収まりました。
引き続き、ローパスフィルタの実験基板も中華から届いているので、また近いうちにでも、この状態からどれだけスプリアスが低減できるか実測してみたいと思います。
以上です。
----------- 2021/05/29 記事修正 -----------
スプリアスの許容値について誤認していたことが、amat49 さんのコメント情報により判明したので、記事中の一部を修正しました。