この企画。
これ以上は新たなアイデアも浮かびそうじゃないので、ここでひとまず整理しておきます。
タイトル: micro:bit を「モールス・トレーナ」にしてみよう!
- コールサインの受信練習
- アルファベットと数字の受信練習
micro:bit を準備する
入手のしやすさを考えて、1店舗だけで揃えられる ”秋月電子” をリンクしておきました。
- micro:bit 本体 、2,160円
- Mi:power board for the BBC micro:bit(電源供給基板)、680円
- マイクロビット用ケース Mi:Power 対応、690円
の、合計 3,530円也。
ケースへの組み立ては、下記の記事参照のこと。
micro:bit で morse を鳴らす ~その4~ - JH1LHVの雑記帳
micro:bit にプログラムを転送する
- Micro:bit の公式サイトにある Python editor を起動します。
- 当ブログの python コードをコピーして、1のウェブエディタに貼り付けます。
- ウェブエディタの「Download」ボタンを押下して、プログラムを適当なフォルダに一旦保存しておきます。
なお、この時に保存されるファイルは micro:bit で動作する HEX 型式のファイルになります。
- micro:bit を「MicroUSB ケーブル」でパソコンに接続します。
パソコンが micro:bit を認識すると、パソコンのドライブ一覧に「MICROBIT」という名称のドライブが表示されます。
- 4の MICROBIT ドライブに、3で保存した HEX ファイルをコピーします。
この作業だけで HEX ファイルは micro:bit に自動で転送されます。
プログラム転送中は本体の LED が点滅し、点滅の終了と同時にプログラムは自動的に走りモールスが鳴動します。
機能と操作
各機能への移行とボタン操作は以下のとおり。
モード | 操 作 | A ボタン | B ボタン | 機 能 |
---|---|---|---|---|
標 準 |
電源投入 | 速度 up | 速度 down | コールサインの連続 |
標 準 (文字表示なし) |
Aボタン+電源投入 | 速度 up | 速度 down | コールサインの連続 |
実 践 (文字表示あり) |
電源投入 Aボタン+Bボタン |
- | - | コールサインの連続 速度、トーン変化 |
実 践 (文字表示なし) |
電源投入 Aボタン+Bボタン |
- |
- |
コールサインの連続 速度、トーン変化 |
初心者練習 | Bボタン+電源投入 | 速度 up | 速度 down |
A-Z、0-9 の練習 |
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
micro:bit はイギリス生まれのマイコン。
2016年、小学生に対する IT 教育の一環として、5,6年生(11~12歳)の全員に無償で配布されました。
子供の未来に投資する、こういう税金の使い方って、とっても素敵なことだと思います。
■ ■
そういえば・・・わたしが小学生だった時のこと。
学研の「科学」と「学習」という立派な付録が付いた本がありました。
そしてクラスで注文してるのは、経済的にそれなりに裕福だったり、教育に理解ある親がいる、そんな家庭の子供だけが購読してた。
今思い返しても、わたしの周りで定期購読してた人は、ほんの数人。
もちろん、わたしも典型的な庶民の子。
定期購読なんてありえないし、そんなことは夢のこと。
それでも、どうしても「科学」の付録が欲しかった。
本は薄いくせに、大きな箱に入った付録・・・眩しかったなぁ。
何回かに一回だったけど、ホント無い知恵絞って何とか親をだますことに成功。
やっとの思いで手にしてた。
でも・・・やっぱり金持ちっているもんで。
道路の拡張で大金が入ったドラ息子の成金くんときたら、科学なんぞにまったく興味もないくせに、「学習」までもセットで定期購読してるんだから。
子供だったけど、そんな現実に・・・なんか見えない格差ってものを肌で感じてた。
昔も今も同じだと思うけど、子供が何かに興味を持ったところで、結局は親の収入や理解の程度で差が出ちゃう。
「二宮尊徳は、貧しくても薪を背負いながら、歩いていても本を読んで勉強した。」
そんな奴、ホントにいたら超レアもので、「こういう偉人もいるから・・・」などと、もっともらしい口調で大人に言い包められてきたけど、そんなのは偉人じゃなくて、ただの変人だから。。。
たいていの場合は、貧困と知識って相関関係あるからね。
まず食べなきゃだし、そりゃぁ、経済優先ですよ。
■ ■
子供なんて、隣の奴が持ってるものだったら、何でも欲しいわけで。
クラスで希望者だけに頒布するようなものだったりすると・・・横目で見てるだけの貧乏人は、ホント、ツライから。
そこにきたら、イギリスは凄いよ。
未来の子供達が IT 技術を駆使して高齢化社会の暮らしを支えてくれることをしっかり予測している。
そしてその投資のため、ちゃんと形あるものに身銭を掛けて、子供達に平等にマイコンを配ってんだから。
それも、ただ小難しいだけのマイコンじゃないよ。
micro:bit は、仕組みや仕様もしっかりしていて、子供の学習用として本当によくできてる。
買えば2千円はするものだから、タダで配らないと手にできない子供が出てくるからね。
どの家庭の親も IT に理解があるわけじゃないし、ましてやマイコンなんかに興味すらない親だったら、高々2千円程度のものだって買ってくれないよ。
イギリスじゃそんな学ぶってことが不平等にならないように、貧困層の家庭であっても等しくマイコンを学べるような構造になってる。
(micro:bit へのプログラムはスマホからでも Bluetooth で書き込めます。PC は不要です。)
ここ日本では、〇〇手当とか生臭いお金のバラマキはあるけど、こういった教材でばら撒いてほしいと、本気で思ってる。
現ナマなんかで配ったら、それこそダメ親だったりしたら、そのまま競馬やパチンコなんかの遊興費にぜ~んぶ消えちゃうから。
ここ最近のニュースで報道されている、子供への虐待。
亡き母に甘やかされて育てられた、幼少時代はマザコンだったわたしには・・・痛ましすぎて、最後まで新聞記事を読むことも、ニュースを聞くこともできません。
学びたいと思う子供の目線からしたら、こういうお金のバラマキはまったくもって意味がないことで、これじゃ等しく学べやしない。
■ ■
日本でも、小学生に micro:bit でも配ったらいいと思うよ。
(日本では 2020年 までに 児童 30万人に配布する計画があるんだとか。ちなみに、アメリカ・カナダでは 200万人に無償配布するそうです。)
国語や算数なんかが苦手な子も、配られたマイコンによって隠れた才能が開花するかもしれないし。
それこそ世界が驚くようなもの、発明してくれるかも。
とまぁ、micro:bit にかこつけて、適当なこと書いてしまいましたが、
micro:bit は子供だけじゃなく、大人も楽しめるマイコンなので、ぜひお試しあれ。