M5StickC シリーズを外部電池(006P)で動かせる基板を作りました。
私は、M5StickC シリーズの初代モデルから始まり、M5StickC Plus、さらに最新の M5StickC Plus2 まで、いくつかのバージョンを手に入れて遊んできました。しかし、最新の M5StickC Plus2 を除く他の M5StickC の内蔵バッテリーはすべて寿命を迎えてしまいました。そのため、使うたびに毎回外部から電源を供給する必要があって、これが結構手間で、M5StickC の使用を躊躇することもありました。
M5StickC に内蔵されているバッテリーは、使用状況や製品の品質によって異なりますが、寿命は充放電サイクルによって決まります。内蔵されているリチウムイオン電池は、約 300 回から 500 回の充放電サイクルを持っており、1日に数回使用して充電すると、1年から2年程で性能が低下することが予想されます。過充電や過放電が起こると、寿命はさらに短くなり、数ヶ月で使えなくなることもあります。
ということもあって、内蔵電池の寿命に頭を悩ませるよりも、最初から 006P 電池で動かせるようにした方が、M5StickC シリーズをより幅広く活用できると考え、基板を作成しました。
今回私が作成した基板は、006P 電池からの 9V を 5V 三端子レギュレータで変換し、M5StickC の上部にある HAT 端子の 5V IN に接続しています。この基板は、本体のピンポートを HAT 端子にそのまま出力しているため、普段通りに HAT を接続することができます。
特徴
- 006P 電池駆動
- 上部 HAT 端子、GROVE コネクタはそのまま使用可能
- 電源 SW 付き
- 基板寸法:48mm × 70mm
製作に必要なパーツ類
M5StickC シリーズ用外部電電源基板(006P)
必要なパーツ類
- 基板
- L 型ピンソケット 8P
- L 型ピンヘッダ 8P
- 三端子レギュレータ(5V0.5A)
- コンデンサ × 2
- ダイオード × 2
- 抵抗
- LED
- 小型スライドスイッチ
- 006P 電池ボックス
- アイロンビーズ(黒) × 4
製作
この外部電源基板(006P)は、半田付けする部品が少ないので、作業は簡単に終わります。
表側のはんだ付け終了
電池ボックスの取り付け
基板の裏側に 006P 電池ボックスを取り付ける際、端子が半田面に接触しないようにするためには、スペーサを使用して電池ボックスを少し浮かせる必要があります。アイロンビーズや数枚の厚めの両面テープを重ねて使用する方法が推奨されます。なお、本キットには4個のアイロンビーズ(黒色)が含まれています。
スペーサなど使用して、電池ボックスと基板を接着剤で固定します。
完成、表側
完成、裏側
M5StickC 装着
M5StickC を装着したイメージは以下の通りです。
HAT を装着したイメージ
動作確認
内臓バッテリーがダメになっている M5SticC Plus を外部電池で CW Decoder を動作させてみました。
立てて置くこともできます。
頒布品
今回製作した基板と、製作に必要なパーツ一式をキットにまとめました。
006P 電池は別途ご用意いただく必要があります。
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