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タイトル:5月は熱中症になった人がとても多かった
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※ カナ文字中のアルファベットは、和文の下向きカッコ、上向きカッコを使って囲んでいます。(ハムの慣習)
※ ∟(段落)は、読み飛ばしています。
ニュースソース:NHK NEWS WEB EASY
外国人や小中学生に向けた、わかりやすい言葉でかかれたニュースです。
インターネットの台頭とアマチュア無線の会話の進化
インターネットの影響力が増す中、アマチュア無線(ハム)のコミュニケーションのあり方も大きく変化していると感じています。
昭和の頃にハムとしての道をスタートした私が、技術的な問題に遭遇したとき、解決策を見つけるためには経験豊富な OM をつかまえて話を聞くのが一般的でした。それは 144Mz の FM だったり、時に土日の 14MHz の SSB だったりと、先輩ハムに疑問を投げかけて解消するまで付き合っていただく以外に解決する手立てはありませんでした。その当時もハムに関する書籍は数多く出版されていましたが、基礎的な理論が理解できない私は、書籍だけでは意味を把握するのが困難でした。疑問が解消するまでには長い時間が必要で、特に 14MHz の SSB で相手をしていただいた4エリアの OM には、私のしつこい質問にも、たっぷり時間をかけて、時にコンディションが悪くなる夕方まで教えてもらうことが度々ありました。その経験は今でも感謝の気持ちと共に思い出されます。
しかし現代では、インターネットや SNS の発達で、個人が情報を自由に発信や拡散できるようになり、技術的な問題については独自に調査することが可能となりました。自作で必要な測定器の扱いも、YouTube の動画で何度でも見直すことができます。OM に直接問い合わせることや、近所の OM のところに出向いて実際に見せてもらう必要もなくなり、自分のペースで情報を得られる、そんな寂しくもいい時代になりました。
インターネットがすべてを解決できるという環境の中でハムになった新世代の無線家は、「ネットで検索すれば分かることを、何をぐだくだ一方的にこの ”じいさん” は語っているのか」と感じるかもしれません。昭和のハムを知る今の私も、インターネットでサクッと検索した方が、より深く理解できることを認識していますから。
インターネットの普及により、さまざまな部品を簡単に注文し、次の日には自宅に届けてもらえるようになりました。秋葉原に足を運ぶ回数も激減しているこの時代に、夜通し無線の話題で熱く語り合っていたことが、今ではレアな経験となり、無線を使ってまで聞きたいような技術的ことや話したいこともなくなり、身近なローカル局同士の雑談と、59BK や 599BK のようなコンテスト QSO、そして FT8 のような意思疎通が不要なモードへと傾倒しているのが現状です。
ということで、インターネットの台頭とともに、アマチュア無線の会話のスタイルが大きく変化したと感じています。しかし、それは必然的な流れであり、新たな時代の到来とも言えます。この変化を逆に新たなコミュニケーションの形として捉え、ハムの世界を楽しむ方法を模索していくことが、我々無線家にとって大切ではないでしょうか。
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それでは今宵も素敵な和文ライフをお過ごしください。