K1EL Winkey2 のエミュレーション確認です。
久しく CW コンテストに参加もしてなくて、Winkey をエミュレーションすることもなかったのですが、気持ちの変化で急遽参加することもあろうかと、先週のアップデートに引き続きこちらの方もテストしておくことにしました。
Winkey とは?
Winkey は K1EL が開発し販売しているエレキーで、プログラム入り IC チップ単体、キット、ケース付きの完成品などを購入することができます。
現在、Winkey の最終バージョンは 3.0 ですが、Arduino CW Keyer はこのバージョンには未対応です。
(ただし、最も普及している Ver.2.0 をエミュレートすることが可能です。)
Winkey の開発元とその機能については、下のリンクをご覧ください。
K1EL Systems - CW Contest Keyers for Amateur Radio
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ザックリ言うと、PC と連携させることでパドル操作を不要にすることができます。
- CW の送信はすべて PC 任せ。
- 全体の操作に慣れればパドルさえも不要です。
- 登録した定型文以外を送信するならキーボードを使えばいいだけ。
というように Winkey で送信動作を効率化することができます。
CW コンテストの常連さんは Winkey じゃないにしても、みんなこういうものを使っていてパドルなんか使いません。
それに相手のコールサインも受信と同時にキーボードから PC に入力するので、交信の開始から終了までの一連は PC だけで完結できます。
とまぁ Winkey は、CW コンテストに参加するなら絶対にあった方がいいもので、コンテストに勝ち抜くためにもその操作にも慣れておいた方がいいと思います。
・・・と、こんなことができる Winkey を、Arduino CW Keyer では設定ひとつでエミュレーションできるんだから、ホント凄いと思いませんか。
Winkey2 をエミュレーション
前置きはこのくらいにして、それでは本日のお題である、エミュレーションについて確認していきます。
Arduino CW Keyer に PS/2 キーボードを接続すればファンクションキーによるメモリ操作や、キーボードから打ち込んだ文字をモールスで送出することはできますが、ここはやはり PC と連携して Winkey として動作させるべきで、さまざまなロギングソフトや CAT プログラムと併用することで、その効果は何倍、いや何十倍にも膨らみます。
わたしの構成です。
スケッチ修正
Winkey2 をエミュレーションするため、次の行をコメントアウトします。
#define FEATURE_WINKEY_EMULATION
この1行だけのコメントアウトで OK です。
Winkey 1 をエミュレーションする時は、次の行をコメントします。
#define OPTION_WINKEY_2_SUPPORT
Logger32 の CW Machine で動作確認
PC と Arduino は USB/シリアルケーブルで接続します。
(Arduino でスケッチを書き込むときと同じで、特別なケーブルは不要です。)
CW Machine の詳しい情報はこちら。
- シリアルポート(COM)が合ってないと、下のようにエラーメッセージが表示されます。
- まず最初にシリアルポートを設定します。
[設定] → [キーヤー設定] から "WinKey2 config..." を表示します。
[Serial port] に Arduino CW Keyer の通信ポートを設定し、[Apply] します。
CW Machine の 左側 LED が赤から緑点灯になり動作中であることがわかります。 - Macro を試す
とりあえず、”CQ” を Macro 設定してみました。
CQ をテキスト入力して、最後に [Apply] で登録です。
ウィンドウ下の Macro ボタンに "CQ" が登録されました。
そして、このボタンを押すと、ご覧の通り CQ が送出されました。
Arduino CW Keyer を使うなら、絶対に Winkey はエミュレーションすべきです。
って、むしろ Winkey を使いたいから Arduino CW Keyer を導入するといっても過言ではないかも。