今年の QSO パーティでは総数53局の局長さんと交信させていただきました。
簡単な挨拶だけの交信でしたが、楽しく交信させていただくことができました。
ありがとうございます。
いつものように電信で参加していて、40局過ぎたあたりから、「あれ、何か変だな」 と思ってしまい、チョッと中断して考えてしまいました。
新年の挨拶をすることが目的の「QSO パーティ」で、RST と名前だけの交換だけでホントにいいのか、ちょっと寂し過ぎやしないかと・・・。
和文ならもう少し「挨拶らしさ」を伝えられる通信はできると思うのですが、このままコンテストと同じようなスタイルで交信していていいものかと、そんなことを考えてしまいました。
新年に開催される「QSO パーティ」は、その趣旨を考えても得点だけを競う通常のコンテストと違っていいはずだし、むしろ違って当然だと思います。
ということもあって、電信での交信の合間を見ながら430メガの FM で交信してみることに・・・。
慣れたパドルから慣れないマイクに持ち替えて、何とか6人の方と交信させていただきました。
(V・UHF 機だけはマイクを付けてます。)
強い信号を探してコールさせていただきましたが、ここで更なる問題が・・・。
普段の交信が電信中心の私には、FM で挨拶を交わせるような親しいローカル局がいないのです。(寂し過ぎる。。。)
今のコールサインで再開局してからというもの、マイクも付けずに電信ばかりやっていたので、ホント、同じ市内にどれくらいのローカル局がいるのかさえ分かりません。
結局、FMで交信した6人の方とも、電信で交信している時とあまり変わらないような、RS と名前の交換、そしてカード交換の約束という、これまたフォーンのラバースタンプ QSO と同じような交信で終わってしまいました。
私は夜な夜な430メガの FM をワッチしてますが、
ハムの黄金期の70年、80年代にあちこちのチャンネルで交わされていたようなハム魂を揺さぶるような技術的な話しは今はさっぱり聞くことはありません。
土日の14メガの SSB でさえ寂しい限りです。
今更、ハムショップで買った高級無線機のスペックの話しをしてもしょうがないですし。。。
再開局して2年と少し、あの頃と比べて「変わったなぁ~」と感じるところは、
「昔、難しかったり苦労したことが、簡単にできるようになった」こと。
今では RTTY や SSTV、FAX までもがパソコンにソフトを入れるだけで簡単に楽しめるようになりました。
私はこれらの通信モードで運用することよりも、作って動かすまでのそのプロセスに喜びを感じているので、この今の技術革新は寂しくて仕方ありません。。。
私にとって、あの頃は、(ここからは昔話でごめんなさい。)
RTTY を一つとっても今より随分と苦労して遊んだものです。
まだ高価だったパソコンの PC-8001 を RTTY をするため筐体に穴を開けて改造なんかもしました。
シリアル通信の伝送速度を45.45ボーに改造してモデムを作ったり、BASIC でターミナルソフトも作りました。
こうして、アマチュア無線を楽しむためにプログラミングも覚えて・・・今でも続けています。
一つのことを完成させるまで技術的に学ぶことは沢山あって、時間も手間もしこたまかけて、その先で遊ぶことができた、そんなレガシーな時代です。
(今も新しい技術を学ぶことはそれなりに時間が必要だし、同じかな。)
SSTV では OM-7(だったかな)を三脚に固定して、8秒かかって1枚の絵を送るテロップの手書きにあたふたしながら、なんとか AJD(10コールエリアと交信)を完成させたりもしました。
FAX ブームの時は、最初は電電公社の払い下げの VF9SR を入手してハムが使う回転数と協同係数にするためロジック(分周比)を考え、TTL で実装できることが実に面白かった。
高周波よりイチゼロのデジタルが好きになったのも丁度この頃からでしょうか。
その後、高密度で高繊細な画質を求めて Pana 3000 を入手し、それこそ毎晩のように、「美しい絵を送受信する」ための基板改造に夢中になりました。
パケット通信では、「PARNET TNC」を作りました。
確かパケット通信の集まりに行った時に、基板とプログラム入りの ROM の頒布があり、それを入手して作った記憶があります。
AX.25 なんてプロトコルもこの時にハムを通して学ぶことができました。
(UNIX のコマンドもこの時に覚えたと思います。)
あの頃は、
ハムを通して技術的なことにワクワクする、そんな毎日を過ごしていました。
とまあ、正月&「QSO パーティ」だったので、少し昔を懐かしんでしまいました。(一緒に懐かしんでくれる友達がいないもので。。。)
今年は、430メガの FM で、技術情報の交換なんかができる、そんな OM さんを探す旅にでも出ようかと、そんなことを考えてしまった、今日このごろです。
(とはいっても、和文電信がメインですが。。。)