JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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北海道総合通信局によるアマチュア無線局の摘発から思うこと

先日の「局免許を更新せずアマチュア無線局をそのまま運用」に続き、今度は北海道総合通信局による、2人のハムが行政処分されたようです。

<技術基準適合証明を受けていないアマチュア無線機を増設して運用>北海道総合通信局、第二級アマチュア無線技士に対して39日間の行政処分 - hamlife.jp

  • 技術基準適合証明を受けていないアマチュア無線機を使っていたことを、どうやって知ったのでしょうか?
  • それは、自作した無線だったのでしょうか?
  • コンテストスタイルの交信なら使っている無線機は分からないので、通信を傍受して免許書類と照合したということでしょうか?
  • それとも、違反者のことをよく知るハムの通報により判明したのでしょうか?(これかな)


<コールサイン不送出&バンドプランを逸脱し430.24MHzで運用>北海道総合通信局、第四級アマチュア無線技士に15日間の行政処分 - hamlife.jp

  • コールサインを言わないのに、どうやって特定することができたのでしょうか?
  • アマチュアのバンドプラン内で発射される電波を、わざわざ方向探知までして突き止めたのでしょうか?
  • ハムの免許を持って運用しているのに、430 メガのバンドプランを知らなかったのでしょうか?(ハムを始めたばかりだった?)
  • 交信の相手先もバンドプランを逸脱しているのに、どうして1人だけ処分されたのでしょうか?
  • この件も、違反者のことをよく知るハムの通報により判明したのでしょうか?



報道に数行しか掲載されない情報だけでは、多くの部分が不明瞭です。それにより、誤解を生じさせる可能性があるため、再発防止のためにも、詳細な経緯を含めた具体的な情報をもっと伝えるべきだと思います。

ここで一つ、気になることがあります。

無線活動を監視し、問題があれば通報するという行為を熱心に行っているハム、つまりアマチュア無線家は実際にどれくらいいるのでしょうか?

実は、もうバンドのあちこちで監視活動が行われているようで・・・ちょっとした恐怖を覚えてしまいます。私は、中学時代の風紀委員の A さんを思い出してしまいした。

例えば、技術的な内容ではなく雑談をしているだけで、「アマチュア業務」に違反していると通報されるかもしれませんよね。そうなると、ハムでの自由な雑談もちょっとためらってしまいます。もちろん、電波法の遵守はアマチュア無線の運用における基本中の基本ですけどね。

今回、行政処分された2名は、ハムの免許を持つ者であり、電波法を逸脱してしまいましたが、こういった違法運用の取り締まりに時間と労力を注いでいる一方で、まず最初に対策を取るべきなのは、ハムの免許を持たずに 430MHz の FM を業務無線として使用している人々ではないでしょうか。こういった違法者を一層積極的に摘発し、その結果をメディア(テレビ等)を通じて公表した方が、公共の電波の浄化につながるのではないかと私は感じています。

どうなんでしょうか?