先日公開した、ICOM IC-9700 PTT & F2A を、v.0.6 にアップデートしました。
download: ICOM_PTT_F2A_v.0.6.zip
修正ポイント
今回のアップデートでは、F2A 送信時のキーイング方法を追加しました。
これまでは、キーボードの「下矢印キー(↓)」を押している間だけ送信する方式に対応していましたが、v.0.6 では、新たにシリアル通信ポートの CTS、DSR、DCD、RI の各信号線を使ったキーイングにも対応しました。
これらの信号線を利用できるシリアル USB ケーブルや USB – UART アダプタをすでにお持ちの方もいるようで、今回、急遽これらの機器からもキーイングできるように機能を追加した次第です。

アプリ起動時に表示される上記の設定画面で、キーイング方法を選択できます。
従来どおりキーボードを使用する場合は HID(↓) を選択します。シリアル通信ポートを利用する場合は、キーイングに使用する COM ポートと、CTS、DSR、DCD、RI のいずれかの信号線を選択します。
これにより、キーボードを使った簡単な運用に加えて、外部の電鍵などを USB – シリアルモジュール経由で接続してキーイングする、といった使い方もできるようになりました。

上:HID ケーブル(↓ キー)、下:シリアル CTS ケーブル


433.880MHz で試験電波を発射
通信ポートの CTS、DSR、DCD、RI について
一般的な USB – UART 変換モジュールでは次の方向になっています。このアプリでは、入力方向である CTS、DSR、DCD、RI に対応しています。
| 信号 | 方向 | 電鍵入力に利用 |
|---|---|---|
| CTS | 入力 | ○ |
| DSR | 入力 | ○ |
| DCD(RLSD) | 入力 | ○ |
| RI | 入力 | ○ |
| RTS | 出力 | × |
| DTR | 出力 | × |
(例)CTS の配線の場合
TTL レベルの USB – UART モジュールを使用する場合は、CTS 端子をプルアップして、電鍵で GND へ落とすように配線します。
具体的には、USB – UART モジュールの VCCIO と CTS 端子の間にプルアップ抵抗を接続し、さらに CTS 端子とGND の間に電鍵を接続します。これにより、電鍵を押していないときはプルアップ抵抗によって CTS 端子が High になり、電鍵を押すと CTS 端子が GND に接続されてLow になります。
CTS は通常アクティブ LOW として扱われるため、動作は次のようになります。
- 電鍵を押していないとき:CTS = High → キーOFF
- 電鍵を押したとき:CTS = Low → キーON
プルアップに使用する電圧は、必ず USB – UART モジュールの I/O 電圧(VCCIO)に合わせてください。USB 端子から供給される 5 Vをそのまま使用するのではなく、モジュールによっては 3.3 V の VCCIO へプルアップする必要があります。
また、この配線方法は TTL レベルの USB – UART モジュールを使用する場合に限ります。± 電圧で信号を扱う一般的な RS-232 インターフェースや RS-232 ケーブルには、この配線をそのまま使用することはできません。
なお、RTS と DTR は入力端子ではなく出力端子です。CTS と同じ方法で電鍵を GND との間に接続すると、出力を短絡して USB – UART モジュールを破損するおそれがあります。また、プルアップ抵抗を接続しても入力端子としては使用できません。RTS または DTR をキーイングに利用するには、RTS/DTR を制御出力、CTS を検出入力として使用し、両端子間に電鍵を接続するための専用の制御と配線が必要です。配線方法が分かりにくく、誤配線の危険もあるため、本アプリでは RTS および DTR を選択できない仕様としています。
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使用方法などの詳しい情報は、前回記事をご覧ください。