JH1LHVの雑記帳

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UV-K1「F4HWN v5.7.0」リリース

UV-K1 のファームウェア F4HWN が v5.7.0(2026年7月18日リリース)として公開されています。

今回のアップデート情報は、コメントで takosan さんから教えていただきました。いつもありがとうございます。少し出遅れましたが、私も v5.7.0 にファームウェアをアップデートしました。前回、私が更新した v5.5.0 から数えると、v5.6.0 と v5.7.0 の2バージョン分のアップデートになります。

アップデートの方法については以前とまったく変わりませんので、詳しい手順は前回の記事をご覧ください。すでに Fusion Edition v5.x 系を使っていれば、そのまま v5.7.0 を上書きフラッシュ(Web Tool で Flash)するだけで OK です。CHIRP を併用している場合は、ドライバも f4hwn.fusion.chirp.v5.7.0.py に更新しておきましょう。

github.com

なお作者の Armel 氏(F4HWN)から、v5.7.0 の紹介ビデオも公開されています。

https://youtu.be/NnLYsnUs-Go

 

v5.7.0 にアップデート

K5Viewer で RX/TX ログを見る

今回の v5.7.0 の目玉は、外部フラッシュに保存される RX/TX 履歴ログ(RF ログ)です。受信・送信の履歴を本体に記録しておける機能で、紹介動画でもこのログを K5Viewer で表示する様子が取り上げられています。

K5Viewer は PC 側のブラウザ(Chrome / Edge / Opera などの Chromium 系ブラウザ、または Firefox 151 以降)で直接動く表示ツールで、インストールや面倒な設定は一切不要です。v5.7.0 では、この K5Viewer に RF ログをストリーミング表示する機能が加わりました。ページング表示やセッションマーカーにも対応していて、本体の小さな画面だけでなく、PC の大きな画面で溜めたログをまとめて眺められます。

使い方は以下のとおりで、とても簡単です。

  1. Fusion Edition を書き込んだ UV-K1(または UV-K5 V3)を用意する
  2. USB ケーブルで PC と接続する
  3. ブラウザで K5Viewer を開く
  4. 「Connect」をクリックして、シリアルポートを選択する

これだけです。


FM ラジオを受信中です。

あとは画面上でスクリーンショットや RX/TX ログを確認できます。ちなみに、これまで「スクリーンショット」と呼ばれていたモジュールは、今回のバージョンから正式に K5Viewer という名前に統一されています。

それでは、各バージョンのアップデート内容を見ていきます。

アップデート情報

v5.6.0(2026年6月15日)

スクリーンセーバーの新設と、スキャン時の RSSI/サブオーディブル検出まわりの強化が中心です。

新機能:

  • スクリーンセーバー機能を追加(ENABLE_FEAT_F4HWN_LOGO_SAV)。バックライトのタイムアウト(BLTime / BLMin)を利用して動作
  • スクリーンセーバーのモードに OFF / LOGO / LOGO+(スクロールロゴ)/ MATRIX を追加
  • スクリーンセーバーの設定を EEPROM に永続保存
  • メモリスキャン/ScanRange 中の RSSI スパークライン表示を追加(ENABLE_FEAT_F4HWN_SCAN_RSSI
  • ScanRange で信号に止まっている間、CTCSS / DCS を自動検出(ENABLE_FEAT_F4HWN_SCAN_SUBAUDIBLE)し、メイン画面に表示
  • POnMsgLOGO のときに起動ビープを追加(#340)
  • 手動バックライトが OFF のときに、中空の電球アイコンを表示

改善:

  • スクリーンセーバーの復帰動作を改善(最初のキー操作は画面復帰のみで、キー本来の動作は起こさない)
  • TX / RX / FM スキャン / M-SCAN / BEAM / CSS バックグラウンドスキャン中はスクリーンセーバーを抑制
  • スキャナー画面の視認性を向上(周波数・トーン・保存・スキャン状態のラベルを明確化)
  • 高速スキャン時に RSSI のアクティビティを可視化
  • FM ラジオの周波数処理を BK1080 の更新へ集約し、再生/復帰の表示フローを改善
  • スクリーンショット/K5Viewer のストリーミングを差分ハッシュ方式に変更し、メモリ使用量を削減
  • バックライト PWM のメモリ最適化で SRAM を 128 バイト節約

バグ修正:

  • 8.33kHz ステップ時のバンドスコープの周波数丸めを修正(#380)
  • TX / RX / FM スキャン / M-SCAN / BEAM 中のスクリーンセーバー起動を修正
  • AM → FM デュアルワッチ時の RX 再構成を修正(#389)
  • 手動バックライト OFF 時のアイコン表示を修正

メンテナンス:

  • LOGO 表示コードをスクリーンセーバーと共用できるようリファクタリング
  • 各種 UI/ステータス/無線コードの整理、ドナーリストと .gitignore の更新

v5.7.0(2026年7月18日)

外部フラッシュに保存する RX/TX 履歴ログ の追加が目玉です。あわせて K5Viewer 周りの整理も進んでいます。

新機能:

  • 外部フラッシュに保存する RX/TX 履歴ログを追加
  • RX/TX ログ用のアクション項目を追加
  • 最大 512 件の RX/TX ログ表示に対応
  • F + UP / DOWN で最初/最後のログ項目へジャンプ
  • RX/TX ログのラップアラウンドスクロールをオプションで追加(ENABLE_FEAT_F4HWN_RXTX_LOG_WRAP
  • RX/TX ログに S メーターのキャプチャと表示を追加
  • RX/TX セッションごとの最低バッテリー電圧を記録
  • S メーター表示の TX 行に送信出力レベルを表示
  • ログの安全な消去(確認フロー付き)を追加
  • RX/TX ログの K5Viewer へのストリーミング(ページング対応、セッションマーカー付き)をオプションで追加
  • SetLck に ACTIONS ロックスコープを追加(#450)

改善:

  • チャンネル名をフラッシュに保存せず、表示/エクスポート時に解決する方式に改善
  • RAM とフラッシュのレイアウトを揃え、ビューキャッシュを縮小してメモリ使用量を改善
  • RX/TX ログの UI バッジ描画、S メーター/詳細テキストのセンタリングを改善
  • フィルタラベル表示時のステータスバーの安定性を向上
  • ログ番号をトラフィックのみの連番として、セッションをまたいでも連続するように改善
  • スクリーンショットモジュールを K5Viewer にリネームし、アーキテクチャを整理
  • スキャン範囲のスキップリストを 32 → 64 件に拡張(#429)

バグ修正:

  • 起動時のオートキーロックタイマーを修正(#431)
  • 再起動を繰り返した際の RX/TX ログのセッションマーカー重複を修正
  • RX/TX ログのリスト末尾スクロール、および総件数確定前の上方向ラップの不具合を修正
  • スケルチのみの着信状態を無視するよう修正
  • セッションマーカーがトラフィックの番号を消費しないように修正
  • RF LOG 画面からのアンロック処理を修正
  • アラーム/1750 のロック動作を、新しい SetLck の PTT スコープに合わせて修正

メンテナンス:

  • 未使用の REGA 緊急アラーム機能(ENABLE_REGA)を削除
  • 旧 Python 版 K5Viewer ツールを削除
  • 未使用の KEY_STAR 定義を削除
  • ドナーリストと .gitignore を更新

■ ■ ■

ビルドサマリを見ると、v5.5.0 では FLASH 79.31%/RAM 80.86% でしたが、v5.7.0 では FLASH 85.70%/RAM 78.12% になっています。RX/TX ログの機能追加で FLASH はぐっと増えた一方、RAM はレイアウトの見直しでむしろ減っているのが面白いところです。118KB の FLASH に対して 85% 台となると、そろそろ容量との戦いも本格化してきた感があります。

個人的には、v5.7.0 の外部フラッシュに保存される RX/TX 履歴ログが便利そうです。いつ・どの周波数で受信したかを、S メーターの値やバッテリー電圧まで含めて後から振り返れるのは、ちょっとしたロガー代わりになりそうで気に入っています。