JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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【JH7VHA】移動運用シーズン到来

JH7VHA 柴田さんから、また楽しいレポートをいただきました。

今回は、以前ご紹介した MIZUHO MX-3.5S、いわゆる「ピコ 3.5」を持ち出しての、アウトドア ON AIR のレポートです。

ピコ 3.5 といえば、3.5MHz 帯のハンディトランシーバーという、今となっては実に味わい深いリグです。出力は決して大きくありませんが、そのぶんアンテナや運用場所、コンディションの影響がそのまま結果に表れるところが、また面白いところでもあります。

今回は、秋田県能代市の高台から、市内を見下ろしながらの移動運用。懐かしのリグに、アンテナ、スピーカーマイク、電鍵を組み合わせて、実際にどのくらい交信できるのかという、たいへん興味深い内容になっています。

 

www.jh1lhv.tokyo


それでは、柴田さんのレポートをご紹介します。

移動運用シーズン到来。
ピコ 3.5(3.5MHz 帯ハンディートランシーバー)を持って、市内を見下ろせる高台(秋田県能代市樽子山)に移動してみました。

運用風景です。


夏空が気持ちいいー。
ここは、秋田県立能代北高等学校という女子校があった場所です。



「花の北校」と呼ばれていました。



伝説の制服です。

全国制服ランキング上位の常連でした。
少子化による生徒数減少のため、2013(平成25)年に閉校しました。
校舎解体後は、駐車場やフリマ会場として、市民に開放されています。

「夏草や JK 達が 夢の跡」

いきなり話がそれましたが



移動パックです。
中高校生の頃の思い出のピコ 3.5 本体、アンテナ、スピーカーマイク、電鍵を装着しています。



ATU(antenna tuning unit)、1.4m ロッドアンテナです。



VSWR = 1.3
ほとんどが ATU の LC 回路のおかげです。

朝4時、SSB でいつもの北海道や関東の局が入感していたので呼んでみましたが、気づいてもらえません。
相手は、1KW や 200W 局ですので、当たり前か。

5時、CW で、いつもの市内局(50W)を呼んでみましたが、RST599 / 398 珍しい RST + QRN。
ソーラーのパワコンノイズか?

相手局の近くに移動して、SSB で交信しました。ダサダサ。
歩きながら交信できるのは、1Km 以内という結果でした。

うーん。やっぱ 2W にロッドアンテナではムリか?
固定シャックからは、ピコ 2W に短縮 V ダイポールで交信可能なのに。

アンテナはある程度の長さがあって、共振させないと、電波は飛ばないという結果でした。



MIZUHO のカタログにも、ロッドアンテナは、おすすめしませんと書いています。(正直だなー)
ロッドアンテナ(非同調アンテナ)と ATU では、効率よく電波が飛ばない。
バットの芯で捉えた打球と、芯を外れた打球では、飛距離が違うように。
大谷選手でも、芯で捉えないとホームランになりません。
次は、2.2m センターローディングモービルホイップで、再チャレンジしてみたいです。
子供用のバットのようですが、しっかりと共振させて、真芯で捉えたいと思います。
センター前ヒットを狙います。

相手局のコールサインは暗記していますので、メモも不要ですが
飛び入り参加も、たまにあるので、メモ帳は用意したほうがいいです。
いずれにしても、ウォーキーもモービルも、電信は暗記受信が必須です。
身だしなみも、スポーティーに整えて「あやしい人」に見られないようにすることも大事です。

それでは、今シーズンもアドベンチャーなアウトドア運用をお楽しみください。

 

■ ■ ■

 

柴田さん、今回も楽しいレポートをありがとうございました。

ピコ 3.5 を実際に屋外へ持ち出して、ロッドアンテナと ATU でどこまで使えるのかを試すというのは、読んでいるだけでもワクワクしますね。特に、2W という小さな出力で、アンテナや設置条件の違いがそのまま結果に出てくるところは、QRP 運用ならではの面白さだと思います。

固定シャックでは交信できているのに、移動先でロッドアンテナを使うと思うように飛ばない。やはり 3.5MHz 帯では、アンテナの長さや共振の大切さをあらためて感じます。ATU で VSWR が下がっても、それだけで効率よく電波が飛ぶわけではないという点は、実験結果としてもたいへん参考になります。

また、「バットの芯で捉えた打球」とアンテナの共振を重ねた説明も、実に分かりやすいですね。大谷選手でも芯を外せばホームランにならない、という例えには思わず納得してしまいました。

次回は、2.2m のセンターローディング・モービルホイップで再チャレンジされるとのこと。ロッドアンテナとの違いがどのように出るのか、とても楽しみです。

それにしても、懐かしいピコ 3.5 を持って高台へ出かけ、朝の空気の中で電波を出すというだけで、もう十分に楽しい時間ですね。こういう遊び方こそ、アマチュア無線の原点のように感じます。

柴田さん、今回も貴重で楽しいアウトドア運用レポートをありがとうございました。

8月のハムフェア、前夜祭からお会いできることを今から楽しみにしています!