Dayton Hamvention 2026 とは
Dayton Hamvention 2026 は、2026年5月15日(金)〜17日(日)の3日間、オハイオ州ジーニア市の Greene County Fairgrounds & Expo Center で開催されました。アマチュア無線界最大のイベントであり、例年3万人を超える参加者が世界中から集まります。
2026年のテーマは「Radio Adventure(ラジオの冒険)」です。
スパーク送信機の黎明期から、今日のデジタル実験・衛星通信・コンテスター・非常通信担当者・アウトドア愛好家に至るまで、アマチュア無線は常に探求と発見の入り口であり続けてきた・・・そんなメッセージが込められています。
公式サイト
ICOM が今年の Hamvention で展示したもの
今年の Dayton Hamvention 2026 で ICOM は、コンセプトモデル「X-026」に加え、2つの注目新製品の 144/430MHz デュアルバンドデジタルトランシーバー「ID-5200」と、オートマチックアンテナチューナー「AH-6」を正式に発表しました。
ID-5200 - ID-5100の後継機、ついに登場
ICOM は2026年夏の発売に向けて、ID-5200A/Eを 正式発表しました。144/430MHz デュアルバンドのモービルトランシーバーで、大型の4.3インチカラータッチスクリーンを搭載しています。ウォーターフォール表示により、信号の動きやバンドコンディションを一目で確認できます。
ID-5100 の発売から実に12年ぶりとなる後継機です。


主な特徴
大型タッチスクリーンと各バンド独立ダイアルの組み合わせにより、快適な操作性を実現。主要機能には専用物理ボタンが割り当てられており、複雑なメニューをたどることなく各機能にアクセスできます。
D-STAR 機能も大幅に強化されており、ターミナルモード・アクセスポイントモード・DV レピータモニター・画像送受信に対応。Wi-Fi 接続(内蔵アクセスポイント機能対応)により、インターネット経由でのターミナル/アクセスポイントモード運用がより快適になりました。
VHF・UHF・エアバンドの受信にも対応し、Wi-Fi および Bluetooth を搭載しています。
GNSS(衛星測位)受信機を内蔵し、APRS・DPRSへの対応や現在地に基づいた近隣レピーターの表示機能も備えています。また、USB Type-C ポートと microSD カードスロットを装備し、接続性・データ管理の面でも現代的な仕様となっています。
APRS(Automatic Packet Reporting System)への対応は、将来のファームウェアアップデートで追加予定とされています。
日本市場での発売予定価格は約12万円、発売は2026年6月末が見込まれています。
X-026 - 次世代モービル機のコンセプトモデルがワールドプレミア
X-026は、Dayton Hamvention 2026 でワールドプレミアを飾ったコンセプトモデルです。事前に公開されたティーザー動画で大きな話題を集めていました。Dayton Hamvention では物理モックアップの初公開にとどまり、正式な製品名・詳細スペック・価格などは、今年後半に開催される東京ハムフェアで発表される予定とされています。
公式発表では意図的に情報を絞り込んでおり、現時点ではモデル名・最終仕様・価格・発売時期のいずれも非公開です。
ティーザー映像から推測すると、着脱式フェースプレートと複数のアンテナ入力を持つモービル機と見られ、2m/70cm/HF のオールバンド対応トランシーバーではないかとの見方が有力です。IC-7100 の後継機的な位置付けになる可能性も指摘されています。
X-026 は ICOM 製品の将来像を示唆するものと見られており、東京ハムフェアでの完全公開を待ちたいところです。

まとめ
今年の Dayton Hamvention における ICOM の発表は、モービル運用・D-STAR・アンテナ周辺機器・そして次世代機コンセプトという複数の軸で構成されており、D-STAR ユーザー、モービル運用、HF の移動運用、そして将来志向の技術愛好家など、さまざまな層に向けたメッセージとして受け取ることができます。
ID-5200 については、発売後のレビューや実測データの登場が楽しみです。X-026 については引き続き東京ハムフェアの続報に注目したいと思います。