中華受信機の Mini Si4732(ATS-Mini)の Firmware v2.35 が公開されていたのでアップデートしました。
私は前回記事の v2.32 で止まっていましたが、その後 v2.33、v2.34、v2.35 と立て続けにアップデートされていたようです。
Firmware のダウンロードは以下の URL から可能で、書き込み方法や Wi-Fi の設定方法などについては以前の私の記事を参考にして下さい。
www.jh1lhv.tokyo
Web 書き込みの場合は、TypeC のケーブルを接続して電源を入れて、ダウンロードした Firmware を指定してスタートするだけのとても簡単です。そして、書き込みは速攻で終了します。
なお、自分の機体には OSPI 版(ats-mini.ino.merged.bin の OSPI ビルド)を流し込んでいます。お使いの ESP32-S3 モジュールが Octal/Quad のどちらか、間違えずに選んでください。


0x0
ats-mini.ino.merged.bin

アップデート情報
v2.33(2025年9月22日)
ほぼディスプレイ調整のみのワンポイントリリースです。
変更:
- ディスプレイ ID
0x04858552のガンマ調整。テーマがデザイン時の見た目に近づくよう改善(少なくとも Orange テーマがレモン色に見えなくなった、とのこと)
v2.34(2026年5月1日)
長期間あいた末の大型アップデートで、新機能がてんこ盛りです。
新機能:
- 「PSRAM not detected」エラー画面の追加(誤った Firmware バリアントが書き込まれた場合に表示)
- シリアルコマンド
Eを追加(エンコーダーのショートプレスをエミュレート) - シリアルコマンド
Fを追加(現在のバンド内の周波数を Hz 単位で直接指定して同調)。SSB モードでは kHz 未満の桁が BFO にも反映される - 実験的な Bluetooth LE 制御を追加(Settings → Bluetooth)。リモコン用プロトコル
Ad hocモード、もしくは対応する Bluetooth リモコン/キーボードでチューニングとメニュー操作ができるHIDモードが選択可能(まだ不安定の可能性あり) - LILYGO T-Embed SI4732 への実験的対応。専用ビルドが追加されています
変更:
- 長時間動作(Seek、Scan、EiBi)を任意のリモートコマンドで中断可能に
- テーマ設定のシリアルコマンドを
!から^へ変更 - 2 番目、3 番目に設定したアクセスポイントへの接続を、より高速な
WiFiMulti方式に変更 - USB シリアル経由のリモート制御がデフォルトで無効化された。使う場合は Settings → USB Port を
Ad hocモードに設定
バグ修正:
- UTC オフセットの選択肢を網羅的に追加(警告:保存済みのインデックスが無効になるため、UTC オフセットの再設定が必要)
- エンコーダー高速回転時にメニューコントロールが範囲外になる不具合を修正
v2.35(2026年5月3日)
v2.34 直後の不具合修正リリースです。
バグ修正:
- 一番強い AP 以外のアクセスポイントにも接続を試みるように改善(オプションが有効なら隠し SSID も対象)
- EiBi スケジュールのダウンロードプロセスがすぐに中断されないよう修正
ということで、今回の目玉はやはり v2.34 の Bluetooth LE 制御ですね。Ad hoc プロトコルや BT リモコン/キーボードからチューニングできるので、外付けのコントローラを自作する楽しみが広がりそうです。シリアルコマンド F で周波数を Hz 単位で直接打ち込めるようになったのも地味に便利です。
LILYGO T-Embed SI4732 への対応も入っていて、ATS-Mini ファームウェアの対応ハードウェアがじわじわ広がっているのが面白いところです。
v2.34 へ上げる際は UTC オフセットを再設定し直す必要があるので、その点だけは忘れないようにして下さい。