JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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池袋サンシャインシティ「技術書典20」に行ってきた

技術書典。
なんと、もう 20回目の開催です。

本日(2026/04/12)、「技術書典20」に行ってきました。会場は池袋サンシャインシティの文化会館ビル。リアル会場に足を運ぶのは、実に7年ぶりになります。技術書典6以来ということになるので、ずいぶんご無沙汰してしまいました。

techbookfest.org

 

今回のリアル会場では、いつもと同じで1日を3つの時間帯に分けて入場を調整する方式になっています。私の入場枠は午後2時からだったのですが、実際に会場に到着したのは午後3時頃。相変わらずのスロースタートです。

7年ぶりの会場に足を踏み入れて、まず感じたのは「あれ、思ったより空いてるな」ということでした。記憶がだいぶあいまいになっているとはいえ、以前は通路に人があふれていて、一列になってじりじり進みながら出展者さんの本を手に取っていた覚えがあります。あの身動きの取れない混雑が技術書典の風物詩だと思っていたので、今日のように余裕を持って各ブースを見て回れたのは、正直なところ少し驚きました。ゆっくり見本誌を手に取れるのはありがたい反面、ちょっと寂しさも感じてしまう。

人出が落ち着いている理由はいくつか思い当たります。まず、技術書典で販売されている書籍類は、今やオンラインでも購入できるようになっています。私自身もオンラインのカタログは事前にチェックしていましたし、紙の本にこだわらず PDF などの電子書籍で十分という人も増えているのでしょう。わざわざ現地まで行かなくても欲しい本が手に入る。その利便性が、結果的にリアル会場への足を遠のかせているのかもしれません。

そしてもうひとつ、やはり生成 AI の存在は大きいと思います。生成 AI 以前は、その筋の技術者しか知りえないようなディープな情報が詰まった20ページ程度の薄い本でも、1000円なら情報価値からしたらむしろ安いくらいで、迷わず購入していました。あのニッチでマニアックな知見こそが技術書典の醍醐味だったわけです。ところが今は、生成 AI をうまく活用すれば、これまでの方法では到達しにくかった技術情報にも比較的簡単にアクセスできるようになった。そうなると、「わざわざ本を買わなくても・・・」という心理が働いてしまうのは、仕方のないことなのかもしれません。実際、以前ほどの勢いで本が売れている様子ではなかったように見えました。

とはいえ、リアル会場にはリアル会場でしか得られない価値があります。今日の一番の収穫は、技術書の執筆者と直接会話ができたこと。本の内容について「ここはどういう意図で書かれたんですか?」と聞いたり、書籍のテーマに関連する雑談で盛り上がったり。こういう対面でのやりとりは、オンライン購入や AI では絶対に代替できないものです。結局、数冊購入して帰宅しましたが、本そのものだけでなく、そこで交わした会話も含めての「戦利品」だったなと思います。

 

■ ■

 

次回の開催は 2026年11月23日。会場は今回と同じ池袋サンシャインシティとのことです。

生成 AI の時代になって技術情報の入手方法は大きく変わりましたが、それでも「人が集まって、自分の好きな技術について語り合う」という場の空気感は、やっぱり特別なものがあります。まだ一度も行ったことがないという人は、ぜひ一度足を運んでみてほしい。きっと、AI のプロンプトからは出てこないような、思いがけない技術との出会いが待っているはずです。