私の友人である JH7VHA 柴田さんから、多くの CW 愛好家の心をくすぐる寄稿をいただきました。
今回ご紹介いただくのは、アメリカ VIBROPLEX のシングルレバーパドルです。1970年代、無線に夢中だった無線少年たちにとって、バイブロはまさに憧れの存在でした。クロームメッキのボディに赤いフィンガー、そして「バグ」の愛称・・・。
本記事では、その美しさや構造にとどまらず、実際の打鍵感や運用上の工夫まで、柴田さんならではの視点で丁寧に語られています。
それでは、時代を超えてもなお魅力を放つ “アメリカン・バイブロ” の世界をご覧ください。
アメリカ VIBROPLEX(バイブロプレックス)社製の シングルレバーパドル を落札したので紹介します。
1970年代、中高生だった頃の、あこがれのバイブロです。
当時 OM のデスクで、きら星のごとく輝いていました。
クロームメッキのボディーにレッドのフィンガー。とてもクールです。
Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)
クロームメッキを多用しています。
Jeep(ジープ)
ホイール等がクロームメッキです。
アメ車用ホイール
アメリカ人はクロームメッキが大好きなようです。
清掃状況

ハーレーダビッドソン社製のクロームメッキクリーナーで軽く磨きました。
赤い虫を消したくないので、これで止めておきます。
赤い虫は VIBROPLEX 社のトレードマークのホタル(Lightning Bug)です。
半自動電鍵を世界で初めて開発したバイブロプレックス社のキーに、このマークがついていたことから
親しみの意味を込めて「バグキー」と呼ばれるようになったそうです。
裏側です。
ベースに樹脂製の足3本で支えているのですが、重量が 1230 グラムもあるのにガタつきやすいです。
OA 用ゲルベースで固定するとグニャグニャしてしまいます。
滑り止めマットを使用してもズレます。
ゴム足5本に交換
足3本だと滑りやすく、ハードヒットするとガタつくので、ゴム製 5 本足にしてみました。
往復ビンタしてもビクともしなくなりました。
大きさ比較写真
ヨーロッパ製のパドル(左側2つ)に比べ、ひとまわり大きいです。
打鍵感ですが、ウクライナやイタリア製のパドルがジェントルな感じに対して、USA 製のパドルは、ヤンチャな感じです。打っていて楽しいです。
欧州製のバイクが石畳の路面をシルキーに駆け抜けるのに対して、米国製のバイクはハイウェイをダイナミックに巡航する感じに似ています。
シングルレバーパドルは、短点と長点をスイングして出すもので、ダブルレバーパドルのようにスクイズ操作ができません。
私は高校生の頃、カツミのスクイズエレキーで覚えましたので、シングルレバーパドルの操作経験がありませんでした。
初めて操作しましたが、意外と打てるものです。
驚いたことに、25WPM(100字/分)の和文が、ダブルレバーよりミスなく打てます。
ただ、ついスクイズ操作をしてしまうこともあるので、練習したいと思います。
フィンガーの形状がバグキーのものに似ています。
エレバグモードで、バグキーもどきの気分に浸れます。
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アルミ製のフィンガーに交換したり、今後いろいろ実験してみたいと思います。
それでは今宵も素敵な和文ライフをお過ごしください。
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VIBROPLEX のパドルは、単にモールス信号を送信するための道具ではなく、打鍵する楽しさそのものを味わわせてくれる存在であることが、柴田さんの文章からよく伝わってきます。
欧州製パドルとの対比や、バイクにたとえた表現はまさに言い得て妙で、思わず頷かされました。また、シングルレバーパドルで和文を軽快に打たれている様子からは、長年にわたる CW 経験と柔軟な感覚が感じられます。
私自身も VIBROPLEX のパドルを1台所有していますが、すっかり観賞用になっていることを思い出し、たまには触ってやらないとなぁと、柴田さんの文章を読みながら感じました。
柴田さん、今回も心躍る寄稿をありがとうございました。