アマチュア無線をやっていると、「いま自分の電波って、どこまで届いてるんだろう?」と思ったことはありませんか?
そんなときに強力な味方となるのが Pskreporter という無料 Web サービスです。
自分の信号が「世界中のどこで受信されたか」を地図上で “見える化” してくれるため、電波の飛び具合やコンディションの把握に非常に役立ちます。
PSK REPORTER に簡単にアクセスできるように、ブログの右タブに自作のバナーを設置しました。ご活用ください。
















Pskreporterってどんなサービス?
Pskreporter は、世界中のアマチュア無線家が協力して成り立っている「受信レポート共有システム」です。
仕組みはとてもシンプルです。
FT8 や FT4 などを運用している世界中の局(の PC ソフト)が、「今、〇〇局の信号を受信しましたよ!」という情報をインターネット経由で Pskreporter のサーバーへ自動的にアップロードします。
この情報が集約され、地図上にリアルタイムで表示されるのです。
つまり、40m バンドで FT8 の電波を出したとき、もしアメリカの局が信号を受信していれば、その局が自動的にレポートを上げ、地図上に「あなたの信号がアメリカに届いたよ!」と表示されるわけです。
Pskreporter の使い方
▼ サイトにアクセス
まずは、ブラウザで下記の URL にアクセスしてみましょう。
世界地図が表示され、カラフルな吹き出し(ピン)が沢山表示されるはずです。
▼ 条件を入力して絞り込む
地図の上部に設定項目が並んでいます。ここで「自分の電波がどこに届いたか」を調べるための設定を行います。
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Callsign:自分のコールサインを入力(例:JH1LHV)
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What:「signals sent by(送信した信号)」を選択
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ここが重要です!
「the callsign(そのコールサインが)」送信した信号を探す設定です。
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Time Range:「15 minutes」や「1 hour」などを選択
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直近の状況を知りたい場合は短めに設定します。
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Band:使用しているバンドを選択(例:40m, 20mなど)
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Mode:FT8、FT4など運用中のモードを選択
入力が終わったら「Go!」ボタンをクリックします。 すると、あなたの電波を受信してくれた局が、地図上にピンで表示されます。
実際の活用例
ただ眺めるだけでも楽しいですが、運用に役立つ具体的な活用シーンとしては、以下のことが考えられます。
「今の時間、どこの方向に電波が飛ぶんだろう?」
運用前に Pskreporter をチェックすれば一目瞭然です。
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例: 夕方に 20m バンドで FT8 を出してみたら、ヨーロッパ各地にピンが立った。
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判断: 「今はヨーロッパ方面のコンディションが良いんだな」と分かります。
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無闇に CQ を出す前にコンディションを把握できるので、効率よく QSO 相手を探せます。
② アンテナや設備の変更効果をチェック
アンテナを交換したり、ビーム方向を変えたりした際の「結果」を客観的に比較できます。
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例: ダイポールから GP に変えたら、受信されるエリアが広がった。
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例: ビームアンテナを北に向けたら、北米からのレポートが増えた。
「本当に良くなったのかな?」という疑問に対して、視覚的な答え合わせができるのは大きな魅力です。
③ 出力の違いを確認する(QRP 運用に活用)
送信出力を変えたときの伝搬の違いも確認できます。
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例: 50W では北米まで届いたが、10W に落とすと国内しか見えなくなった。
逆に、QRP 運用でも海外からレポートが上がれば、「たった 5W でもこんなに飛ぶんだ!」と自信に繋がります。
④ トラブルシューティング
「今日は CQ を出しても全然呼ばれない…」そんな時にも原因の切り分けに使えます。
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ピンが全く立たない場合:
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電波が飛んでいない、あるいはノイズや混信が酷くて誰にも解読されていない可能性があります。設備やアンテナの点検が必要です。
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ピンは立っているが呼ばれない場合:
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電波は届いています。単に相手が応答していないだけか、タイミングの問題かもしれません。
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JTDX で Pskreporter に協力するための設定
ここまでは「見る」話でしたが、自分自身もこのシステムに貢献するための設定をしておくといいでしょう。自分が受信した情報(他局の信号)を Pskreporter に送ることで、他の誰かが「あ、JH1LHV に届いているな」と確認できるようになります。
ここでは JTDX での設定手順を紹介します (この設定をしなくても、自分の電波がどこに届いたかを地図で見ることは可能です)。
【設定手順】
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JTDX を起動します。
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「ファイル」→「設定」→「レポーティング」タブを開きます。
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「PSK レポーターへの情報送信を有効化」にチェックを入れます。
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「OK」をクリックして設定を保存します。
これだけで完了です。
以降、JTDX がデコードした他局の信号情報が、インターネット経由で自動的にサーバーへ送信されるようになります。
スマホで Pskreporter を見るには?
Pskreporter には公式の専用アプリはありませんが、スマホのブラウザ(Chrome や Safari など)からそのまま利用できます。
画面が小さいので少し操作しづらいですが、ピンチアウトすれば十分確認できます。 移動運用の際など、パソコンの画面を切り替えずに手元のスマホで飛び具合をチェックできるので非常に便利です。
Pskreporter は、アマチュア無線の楽しみ方を広げてくれる、まさに “電波の可視化ツール” です。特に初心者の方にとっては、「本当に飛んでるのかな?」という不安を解消してくれる心強い味方になります。
JTDX や WSJT-X と組み合わせて、ぜひ Pskreporter を活用してみてください。
あなたの電波がどんなルートで世界に届いているのか、地図でたどるだけでもワクワクしてきますよ。