IC-7300 用 BLE(ブルートゥース)アダプタの試作
前回の記事に続き、ICOM IC-7300 の背面にある REMOTE ジャックを利用し、スマホと BLE で接続して CI-V 制御を行うための BLE アダプタ製作 についての紹介になります。
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先日、中国の基板メーカーに発注していた IC-7300 用の BLE CI-V 制御基板 が届いたので、早速組み立ててみました。
今回の基板も、以前製作した IC-9700 と同様に、メインの電子部品を実装する「メイン基板」に加え、ケースとして機能する「トップ基板」と「ボトム基板」を組み合わせた 3枚構成 になっています。




基板同士を重ねることでコンパクトに仕上がり、外観的にもすっきりとしたデザインになりました。電源は充電可能なリチウムイオン電池(250mAh)をメイン基板とボトム基板の間に収容しています。
IC-9700との違い
IC-9700 と IC-7300 は、同じ ICOM 製の無線機ですが、背面のシリアルインターフェース仕様が異なります。
IC-9700 の DATA ジャック が RS-232C レベルで動作するのに対し、IC-7300 の REMOTE ジャック は TTL レベル の信号で通信を行います。そのため、IC-7300 用ではレベル変換回路が不要となり、部品点数が少なくシンプルな構成で製作できます。
スマホから IC-7300 を制御
BLE アダプタで無線機を制御するためのスマホアプリです。
基本的には IC-9700 用に開発した iPhone 用 CI-Vコントロールアプリと同じになります。

アプリを起動したときの画面がこちらです。
IC-9700 特有のコマンドを使っていないため、IC-7300 でも問題なく利用できます。
また、シリアル通信が RS-232C または TTL レベルの ICOM 機種であれば、同様に動作すると思われます。

アプリを起動して「スキャン」ボタンを押すと、今回製作した BLE アダプタがリスト表示されます。その中から 「IC7300-Controller」 を選択して「接続」すれば、IC-7300と無線接続が確立します。正常に接続できると、画面上に無線機の現在の 受信周波数 がリアルタイムで表示されます。
CW メッセージ機能を強化
IC-7300 は HF 帯運用がメインであり、CW での運用機会も多いと思います。そこで今回のアプリでは、CW メッセージ機能を最大8個までメモリ登録可能に拡張しました。
また、画面のレイアウトも見直し、特に iPhone SE のような小型画面でも操作しやすいように、CW タブ内のメッセージボタンをスクロール表示対応にしています。
キーイングスピードの調整もスムーズで、手元での操作感がより快適になりました。


今後の展開
今後はこの IC-7300 / IC-9700 対応 BLEアダプタ を完成品として頒布する予定です。また、iPhone 用制御アプリも App Store への登録を準備中です。iPhone アプリ開発が落ち着いたところで Android スマホ版の開発に着手する予定です。
できるだけ多くの ICOM ユーザーに手軽に体験してもらえるよう、今後も改良を重ねていきたいと思います。
スマホで操作できると便利な CI-V コマンドや、「こんな機能があったら使ってみたい」というアイデアがあれば、ぜひメールでお知らせください。可能な限り実装して、アップデートで反映していきたいと考えています。