現在公開している iPhone用アプリ 「CW Decoder(Morse Code Decoder)」 を、最新の version 1.7 にアップデートしました。
すでにお使いの方は、ほかの iPhone アプリと同じように App Store から自動でアップデート されますので、特別な操作は不要です。まだインストールされていない方は、App Storeで「Morse Decoder」と検索していただければすぐに見つかります。7日間の無料トライアルをご用意しておりますので、まずは気軽にお試しいただき、アプリの機能を十分にご体験ください。
App Store のページはこちらです。
今回の主な更新内容
version 1.7
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完全自動周波数検出(400Hz~900Hz)
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フォント設定(サイズ・フォント選択に対応)
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処理の軽量化による動作の安定化
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細かなバグ修正
「完全自動周波数検出」でよりスムーズにデコード
これまでのバージョンでは、デコード対象となる周波数を 400Hz ~ 900Hz の範囲で手動選択する必要がありました。
今回のアップデートでは、アプリが 受信中の信号を自動解析し、最も強い CW 信号の周波数を自動で検出 するように改良しています。これにより、オペレーターが周波数を調整しなくても、アプリが自動的に信号のピークをとらえ、より確実にデコードを行えるようになりました。実際の無線機から聞こえる CW 信号でも、ノイズの中から目的の信号を素早く見つけ出してデコードする性能が向上しています。
実際に先日の全市全郡コンテストで試験を行ってみましたが、特に弱い信号や複数の信号が混ざった場合でも安定して動作することを確認しました。自動追従型の周波数検出は、移動運用や短時間のワッチ時にも便利に活用できると思います。
フォントサイズとスタイルの自由な変更に対応
デコードの文字表示も大きく改善しました。
今回のバージョンでは、フォントサイズやフォントの種類(等幅/プロポーショナル)をユーザーが自由に選択できるようになっています。
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等幅フォント:各文字の幅が均一で、CW の符号間隔を意識しながら確認したい方にお勧めです。
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プロポーショナルフォント:自然な文字幅で見やすく、長文の読み取りやスクロール表示に適しています。特に英文に効果的です。
表示サイズも好みに合わせて調整できるので、小さな画面でも読みやすく、また屋外の明るい環境下でも視認性が向上しました。
内部処理の軽量化と安定化
内部の信号処理アルゴリズムを見直し、デコード精度を維持しながら処理の負荷を軽減しました。これにより、旧機種の iPhone や iPad でも安定して動作し、長時間の連続運用でもバッテリー消費を抑えられます。加えて、細かいバグ修正も行い、アプリ全体の動作がよりスムーズになっています。
Android版について
Google Play にて公開中の Android版 Morse Decoder も、iOS 版と同様の機能を備えた v1.7 相当のアップデートを現在準備中です。
Android 特有のオーディオ処理仕様に対応するため、現在プログラムを修正中で、最終チェックを行ったうえで配信を開始する予定です。リリースが完了しましたら、改めてブログにてご案内いたしますので、今しばらくお待ち下さい。
以下、キャプチャ画像です。

起動画面です。

トーン周波数を自動で検出してデコードします。

「フォント」ボタンで、フォントのサイズなどを選択できます。

フォントサイズを大きめに設定してみました。
スマートフォンを横向きにすると、画面も自動的に横表示に切り替わります。
大きなフォントの場合は、横向きの方が見やすく感じられるかもしれません。
ご意見などありましたら、ぜひメールでお寄せください。今後のバージョンに反映していきたいと思います。
