これまで、いくつかの CW(モールス信号)デコーダーを作ってきましたが、iPhone や Android 向けの開発には手をつけていませんでした。今年初めに iPhone アプリの開発に挑戦しましたが、解読できる速度が 10 wpm(1分間に10単語)で限界に達し、その後進展がありませんでした。そこで、次は Android 向けの CW デコーダーを作ることにしました。
現在のところ、開発中の Android アプリはまだ未完成ですが、iPhone とは異なり、パラメータの調整(wpm に応じた自動調整)を行うことで、最大 30 wpm まで解読できる見込みです。最近は、この Android アプリの開発に時間をかけています。
この写真は、パソコンから 25 wpm の速度で欧文の A ~ Z と 1 ~ 0 を連続して流し、それを解読させた様子です。しかし、解読にはかなりの誤りが発生しています。
これまでにも、マイコンの M5Stack などを使って CW デコーダーを作成してきました。これらのデバイスでは、30 wpm の速度でも問題なく解読できました。スマホよりも仕様が単純なマイコンの方が、CW 解読には適しているように感じています。
iPhone や Android スマホでは、CW のオーディオ入力をプログラムでデコードするまでに、ハードウェア的な遅延が発生しています(特に iPhone で顕著です)。この処理を根本的に見直すことができれば、スマホでも高速な CW 解読が可能になるはずです。
ということで、Android での CW デコーダー開発は、今後もゆっくりと進めていく予定で、30wpm の欧文が上手くいったら、和文を組み込むこととしています。
CW デコーダー開発に取り組んでいる様子(イメージ)