昔の記事を書き直して再掲します。
モールス信号 SOS とは?緊急事態で役立つ知識を身に付けよう!
昭和生まれの方にとって、SOS と聞くと、伝説のアイドルユニットピンク・レディーのヒット曲 "S・O・S" がすぐに思い浮かぶかもしれません。この楽曲は、1970 年代に大ヒットし、今でも多くのファンに愛されています。
♪♪
S・O・S S・O・S
ほらほら 呼んでいるわ
今日もまた誰か 乙女のピンチ
♪♪
しかし、実際の SOS は、モールス信号による遭難信号であり、緊急事態における助けを求める合図として広く知られています。遭難信号の SOS は、過去の遭難事故で使用されたことから、現在では様々な緊急事態で役立つ信号として認識されています。
この記事では、モールス信号 SOS の具体的な表現方法や使い方、普及の重要性などを詳しく解説しています。ピンク・レディーの "S・O・S" という楽曲をきっかけに、モールス信号 SOS について理解を深め、緊急時に役立てることができればと思います。
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モールス信号 SOS の表現方法
SOS のモールス信号は以下の通りです。
S ・・・(ピピピ)
O ーーー (ピーピーピー)
S ・・・(ピピピ)
短い音が3つ、長い音が3つ、短い音が3つの構成で、音で表現すれば、”ピピピ ピーピーピー ピピピ” です。(実際の音はここで確認してください。)
SOS の歴史と使用例
遭難信号の SOS は、タイタニック号の沈没事故(1912年)で初めて発信されたと言われています。SOS はアルファベット3文字で、モールス符号では ”S” と ”O” の2文字を覚えるだけで、とても簡単に使えます。
SOS のモールス符号は、以下の方法で知らせることができます。
- 懐中電灯やスマホの照明機能の点滅で、SOS を知らせる。
- 車のヘッドライトの点滅で、SOS を知らせる。
- 車のクラクションを鳴らして、SOS を知らせる。
また、言葉が発せない状況下で自分の身の危険を周りに知らせる方法としても優れています。例えば、DV や幼児虐待、性被害者が "・・・---・・・" とどこかに書いて知らせることができます。さらに、SOS は世界共通であり、外国人にも助けを求めることができます。
SOS の重要性と普及
この SOS のモールス符号は、子どもも大人も関係なく、ひとりでも多くの人に知って欲しいと思っていて・・・言葉が発せない状況下で、子どもが大人に SOS を送っても、その SOS を知らなかったとしたら、どれだけ悲しいことでしょう。
SOS のモールス信号を知っていれば、緊急事態で適切な対応ができる可能性が高まります。そのため、家族や友人、同僚など、身近な人たちにも知ってもらい共有することが重要なのです。
電波法における SOS の位置づけ
電波法では SOS は遭難信号として扱われ、海や山での遭難状況に適用されることが一般的です。しかしながら、現代では SOS は多様な緊急事態に対応できる便利な合図として広く認識されています。このため、電波法の厳密な定義に捉われず、SOS を知っておくことは非常に役立ちます。
電波法においては、地震や台風、洪水、津波、雪害、火災、暴動といった非常事態においてはOSO(SOSの逆表現)が、緊急通信では XXX、安全通信では TTT といった状況別の符号が定められています。
しかしながら、現代の緊急事態においては、これらの厳密な通信規則よりも、SOS のモールス信号を使用する方が効果的であることは疑いようがありません。SOS の汎用性を理解し、緊急時に適切に活用することが重要です。
まとめ
SOS はモールス信号の中でも最も有名で効果的な緊急通信手段です。遭難だけでなく、さまざまな緊急事態に対応できるように認識されています。
短い信号3回(・・・)、長い信号3回(ーーー)、そして短い信号3回(・・・)を覚えることで、非常時に迅速な対応が可能となります。この知識は、現代の緊急事態対応でも役立つことは確かです。
私たちハムが現代の SOS の使い方を習得し、周囲の人々と共有することは、多くの命を救うために重要であり、モールスを知るハムがリーダーシップを発揮して、この啓蒙活動を積極的に広めることはとても意義のある大切なことだと認識しています。