JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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ADX (Arduino Digital Transceiver) の製作 -5-

ADX の姉妹無線機の uSDX の LPF を流用して送信出力を測定してみました。

終段の MOSFET BS170 の取り付け


まずは、最後に取り付けることにしていた終段の MOSFET BS170 3個をハンダ付けします。


最近の半導体状況を鑑みて、ここはしっかりチェックしておきます。
ちなみに、BS170 のピン配置は、1pin → D、2pin → G、3pin → S になっているものが本基板では正解となります。(ピンの配置が違うものが出回っているようです。)


これで送受信共に完成となります。


基板でできたケースの取り付け。
底面には、いつものゴム足を4個取り付けました。


表面です。
イイ感じです。

送信出力の測定

ADX で推奨している LPF 製作前に uSDX の LPF を使ってパワーを測定してみました。
 


uSDX の 7MHz LPF を ADX に流用します。

(以下参考)


流用に際にしてなんか気になったので、uSDX と ADX の LPF(7MHz)の特性を LTspice でシミュレーションしてみました。(無線機側のインピーダンスは、MOSFET の負荷インピーダンスの約 12.5Ω としています。)

ADX はノッチのようなレゾナンスが設定されていて、2倍の高調波に効き目がありそうです。
近日中に ADX の LPF を作ってスプリアスを測定してみます。 

ADX + 終端型電力計で測定

DC12V → 2.5W(RX:0.08A、TX:0.5A)
ほぼ、uSDX と同じような出力です。

ADX + RK-SWR で測定

RK-SWR でも測定してみました。


DC12V → 2.55W

uSDX、ADX の仲間の FRANKENMETER で測定するのを失念してしまいました。
まぁ uSDX と同じだとは思いますけどね。

それと LTspice のシミュレーション結果を見ると ADX の LPF の方が性能がよさそうなので、作る気力が出てきました。