デジタル短波放送の DRM を KiwiSDR 経由で聴いてみました。
DRM(Digital Radio Mondiale)とは、AM を使用したデジタルラジオの方式のことであり、また、それを制定するための国際非営利団体の名称でもあります。2003 年に試験放送が開始されてから、もう 20 年近く経過しましたが、この DRM を聴くために新たに受信機を購入する必要があるなどで、残念ながらなかなか拡がらずに、今となっては、ほんの数局の限られた放送局だけが放送しています。
DRM(Digital Radio Mondiale)
放送スケジュール
● Radio Kuwait
ドイツの KiwiSDR を使わせていただき、アラビア語で放送している、ラジオクウェートを聴いてみました。
DRM を選択して、周波数 15110 KHz を直接入力します。
少々デコードに時間は掛かりますが、画面左上にデコード情報が表示され、そのうちスピーカから再生音が聴こえてきます。
ちなみに、このラジオクウェートの放送は、同時刻において国内の KiwiSDR では聴くことはできませんでした。
受信信号なしの、無音です。
世界中にある KiwiSDR を使わせていただくことで、電波伝搬のせいで聞こえないといったことはなくなります。
● China National Radio 1
続いて、国内の KiwiSDR で、中央人民広播電台放送を聴いてみました。
信号としては、まぁまぁ強いのですが・・・
FM 放送並みの音質にはほど遠く、普通に AM 放送を聴いた方がマシに感じました。
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この DRM 放送は、ゼネカバ受信対応で IF 信号が取り出せるアマチュア無線機(最近の無線機は対応しています)なら、FT8 と同じように信号をパソコンに取り込んで、DRM をデコードする専用ソフトで再生させることが可能なので、そのうちやってみてブログにアップしたいと思います。