NanoVNA を使うと、同軸ケーブルの長さを簡単に知ることができるんです。
前回の SWR 専用の状態から同軸ケーブルの長さを調べてみます。
ここでは、実測値が 1.18m の測定用同軸ケーブル(両端 M コネ)の長さを調べてみました。
(実は、これより長いケーブルは持ってないんですよ。。。)
実際の測定では、NanoVNA を TDR モードとして測定することになります。
メニューから "TRANSFORM" をクリックします。
上の2つの項目、"TARNSFORM ON" と "LOW PASS IMPLUSE" をオン(文字反転)にします。
- マーカを最大のところに合わせます。
- 右上のカッコ内がケーブルの長さです。
実際の長さは 1.18m なんですが、NanoVNA は 1.23m と、少し長く表示しています。
これは、同軸ケーブルの短縮率を考慮してないからで、同軸ケーブルに合った短縮率を設定することで、正確の値を示すようになります。
https://www.harmonet.co.jp/densenkan/upload/item/file/file00000713.pdf
同軸ケーブルにプリントされている型名から短縮率を調べます。
今回の測定ケーブルは 50 Ω の RG-58 なので、短縮率は上の表から 67 と分かりました。
”VELOCITY FACTOR” をクリックすると、数字入力画面が表示されるので、短縮率の 67
を入力して x1 を押します。
短縮率の設定で、実測値の 1.18m とドンピシャを示しました。
ということで、今回は NanoVNA を使って同軸ケーブルの長さを調べてみました。
フィルタとか自作しないハムなら・・・NanoVNA で・・・
- アンテナの SWR 測定
- 同軸ケーブル長の調査
この2つができれば、もう十分じゃないでしょうか。