3Dプリンタの FLASHFORGE Adventurer3 の話題です。
買って、1週間。
ほぼ、毎日触ってみた、素朴な感想です。
まぁ、触って1週間程度なんですが。
これまで使っていた自作3Dプリンタと比べたら、ホント、操作性はいいし、クオリティも高いしで。
まるでレーザプリンタを使って印刷するがごとくの操作性で造形することができました。
わたしとしては、あの水平だしにイラつくことがなくなったことが一番のメリットで、これで精神衛生上のクオリティもアップできると思うし、ホント、買ってよかったです。
FlashPrint という専用のソフトウェアもよくできていて、デフォルト設定のままでキレイに造形することができました。
めんどくさかったスライサの設定からも解放されて、ハッピーな気持ちで、造形の日々を送ってます。
・・・で、「FLASHFORGE Adventurer3」の気に入ったところ
- サイズがコンパクト
150mm 角まで造形できるけど、大きさは 388×388×405mm と小さく、
そして、重量も9kgと割と軽い。
とっても手狭な部屋ですが、まぁなんとかスペースを確保することができました。 - 静音
一応、四方がケースで囲まれているので、とっても静か。
初代のプリンターはギコギコとうるさかったけど、これは静かなので、夜に仕掛けてそのまま朝までグッスリ眠れそうです。 - ベッドはヒーター付き
なので、ABS にも対応します。 - プラットフォームが取り外しできる
しかも、曲げられる素材なので、造形物が剥がしやすい。
これはホントに Good。
- WiFi 対応
これもすっごく便利。
データの移動は USB メモリでもできますが、やっぱり WiFi が使えるのはイイ。
ただし、本体起動のたびに IP が変わってしまうのでパッチを当てて修正する必要があります。
サポートページから「Adventurer3 MACアドレス固定用更新ファイル」をダウンロードしてパッチを当てました。
①ダウンロードしたファイルを空の USB メモリに保存し解凍する
②本体電源 OFF
③USB メモリを本体へ挿入
④本体電源 ON - 内蔵カメラで造形中をリアルタイムで監視できる
WiFi が使えるようになっていれば、
http://<Printer IP>:8080/?action=stream
と、ブラウザに入力するだけで、内蔵カメラにアクセスすることができます。
クラウドも使えます。
無料クラウドサービスの FlashCloud(正式なサービスは準備中)を使って、遠隔で造形中の様子をリアルタイムで監視することができます。
FlashCloud もアカウントを登録して動作確認だけはしてみました。
200万画素なので、結構キレイです。
この機能をうまく使えば、ノズル詰まりなどのアクシデントが発生しても、遠隔操作で本体動作を停止させることができるので、無駄なゴミの発生を少なくできそうです。
長時間にわたる造形作業を3Dプリンタの傍でいちいち気にしながら待たなくてもよくなるのも、精神衛生上 Good です。
あと、FlashCloud 以外に PolarCloud(遠隔地から3Dプリンターを制御し印刷が行える)も本体メニュにありますが、こちらの方はまたの機会に試してみようかと思います。 - フィラメントが本体に収容できる
フィラメントが本体にすっぽり収まるので見た目がキレイ。
ただし、幅45mm のフィラメントのみ。
幅広の 1K フィラメントも幾つか持ってるので、こんなホルダを造形してみました。
- フィラメントの交換がとっても簡単
フィラメントの挿入と排出が自動なので、交換がホント簡単にできます。 - 本体内を LED 照明
うす暗い本体内を明るく照らすことができるので、造形中をしっかり監視することができます。 - ノズルの交換が簡単
ステンレス製(一般的には真鍮)のノズルで、交換はワンタッチです。
これもなかなか Good なところ。 - サポートが充実
1年間無償保証。
サポート窓口の連絡先(E-Mail、電話番号)がウェブ上に掲載されている。
アップデートもちゃんとしている。(本体の起動で自動アップデートが走ります。)
Twitter で情報発信もやってます。
自作の3Dプリンタじゃ、こういったサポートなんてまったく無縁ですからね。
ここのメーカはちゃんとしてますね。
メーカ品だからといったって、売りっぱなしでサポートなんてまるで考えてないとこもあったりするので、これだけしっかりサポートを考えているメーカって珍しいんじゃないかな。
こうしてサポート窓口をウェブ上に載せてるところからも、ユーザの声を大事にしてるメーカだってことが伝わってくるし、今日のブログで並び立てた細やかなユーザ視点の親切機能や、そして最も重要な造形物の品質向上にも繋がっているんじゃないかなぁって思います。
初代の自作3Dプリンタに比べて、ホント、いいとこばかりで・・・ダメなとこが見つからないですね。
■ ■ ■
数年前、一時期ですが大型家電量販店でも多くの3Dプリンタが並んでましたよね。
そして最近ではその数はめっきり減ってきたんじゃないでしょうか。
今日は最近買ったプリンタのことをべた褒めしちゃいましたが、やっぱなんだかんだ言ったって、3Dプリンタで何か作るってすっごく手間がかかるし、それこそ少し大きめのモノを作ろうなんてしたら何十時間もかかっちゃう。
途中でノズルが詰まっちゃったり、脱調なんかしようものなら、造形がズレたりするし・・・
まぁ、時間の無駄と、ごみフィラメントの塊と、そして虚しさだけが残ってしまうのも3Dプリンタ。
こんな手間ばかりかかる代物を家電量販店で扱っても、結局はユーザサポートなんかでてんてこ舞いするだけだからね。
どうしたってインクジェットやレーザプリンタのように、完全売りっぱなしってわけにはいかないよ。
それに、新商品なのにすぐに製造中止になって販売がストップしたり。
不具合が見つかっても、まったくアップデートしてくれなかったり。
しまいには、製造メーカそのものが消えてしまったりとかね。
パソコンコーナの一角に3Dプリンタが並んでる・・・そんな光景って、やっぱムリあるよね。
で、今日の記事の先頭で、
「レーザプリンタを使って印刷するがごとくの操作性・・・」
って書いちゃいましたが、これ、少し盛ってるところがあります。
やっぱり普通のプリンタに比べたら、3Dプリンタって印刷時間は長いし、満足いくもの造形しようとするとそれなりの手間と時間はかかるからね。
クオリティを考えたら、絶対にスライサのパラメータの調整だって必要だし。
造形物の形状に合わせた適切なサポート材を当てなかっりしたら、最後はゴミ箱行きだから。
まぁ、最初のうちは、手こずるかな。。。
やっぱ、今どきの最新3Dプリンタを使っても、「慣れ」だけは必要だから。
導入をお考えの際は、その点ご注意くださいね。