JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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ハムの会話

世界中のハムと交信して QSL カードを集めて、アワードや DXCC を追いかける。
残念ながら今どきのハムは、こういうとこから入ってこない。

V/UHF あたりをワッチしていても、
「HF で DX やってます・・・。今、DXCC は〇〇エンティティなんです・・・・。」
といった話題を振られたって、

「海外と交信はやってません。カードは JARL でよろしいですか・・・。」
と、DXCC にはまったく興味もなく、早々に73。

(不思議だけど、ハムになったばかりの人って、カード交換だけは必須だと思っている?)

これが、
「それは、凄いですね~。わたしは〇〇エンティティなんですよ・・・。」
「今、〇〇ペディ攻略に向けて新たなアンテナを模索しているところです・・・。」

などと返されたりでもしたら、それこそ会話も盛り上がってお互いの DXCC 熱も上昇。
さらなる厳しいエンティティを追い求めて技術や運用テクニックを磨く、そんな昔ながらの正統派(?)ハムの好循環が期待できるんだけど。。。

それがハムっぽい話題に興味すら持ってくれなかったとしたら・・・ん~~、だよね。

どうしたって、子供も大人も一緒で。
一所懸命に集めたコレクションや自作品は誰かに自慢したいし、凄いって言って貰いたい。

ハムという趣味は年齢や性別、職業、役職もな~んも関係ないといったって、それはムセンキやアンテナといったハムの世界だけで通用する会話をするからであって、これまでのハムライフで培った経験だけがすべてで、楽しく会話も弾むもの。

だけど今どきはハムになるのは簡単で。
もはや無線が好きだって理由だけでハムになるのは少数派だよね。
もうこうなると無線中心だった会話も、もっと広いジャンルへと拡大して、それこそ会話スキルは一般社会で求められるものと同じになってる。

ハムだからって無線の話だけで盛り上がれる時代じゃないので、世間で普通に交わされている会話ができないことには、もうどうにもならない。

社会環境の変化や価値観の多様化に合わせた柔軟な会話が求められてるってこと。

■ ■

 

で、今こそ「アマチュアコード」を強く意識した運用が必要なんじゃないかって。

アマチュアコード
 アマチュアは、良き社会人であること
 アマチュアは、健全であること
 アマチュアは、親切であること
 アマチュアは、進歩的であること
 アマチュアは、国際的であること

 
交信相手が「大 OM」さんで、ついつい世間が言うところの老害じいさん特有の強健さがちょっとでもでようものならそれだけで若い人は引いちゃうし、逆に若い人は若い人で年配者に対してそれなりの敬意を払った会話ができなければ、今度はじいさん達が引いちゃう。

今どきのハムの会話って、ホント洗練されたコミュニケーション能力が求められてる。

ハムで楽しむ会話に年齢や性別なんてまったく関係はないけど、絶対に必要なのが大人としてのコミュニケーション能力、ただひとつ。

それと、声だけの無線なので、さらに声色や抑揚、速度といったしゃべり方も重要。
相手の顔が見えないことも重なって・・・なかなか肩の力を抜いて話せやしない。。。

と、こんなこと考え始めちゃうもんだから、わたしのような人見知りのメンタル弱者は、なかなかフォーンで電波を出せずにいる。

ハムに関する話題なら多少は長話しもできるけど、そのハムとしての共通項が見つからなかったりしたら、それこそ会話は続かずに気まずい思いで、ハイ終了。

東京の V/UHF の閑古鳥状態や、CW を含めた HF 全般でのショート QSO なんかも実はこういう事情が関係してるんじゃないかって思ってる。

まぁ、ホントのところはよくわからないけど、このネット時代にリポートとカード交換だけの速攻ファイナルもやむを得ないんじゃないかって。

だからといって・・・
初めて話しをする人と、野球や政治、経済、社会のニュースを話題にするのもどうかと思うし。
こういう話題はとってもデリケートで、相手に不快感を与えずに、しかも楽しく会話するのはさらなる高度な会話力が必要で・・・わたしにはムリ。

それでなくても、初めて話しをするんだから当然気は遣うし、言葉だって慎重に選びながら大人の振る舞いをするわけだから・・・趣味のハムをやってるというのに職場と同じ、いやそれ以上のストレスを感じちゃう。(これじゃ、本末転倒だ。)

ホントなら、”趣味のハム” だけで盛り上がれたら、日頃のストレスからも解放されるんだけど。。。

それと、ハムの交信は一般の会話ではあり得ない、話すことと聞くことが完全に分離したシンプレックスの片側通行。(独り言のように話すって・・・違和感あるよね。)

で、この一方向の通信で、今度は興味のないことを一方的に、それも何十分も話されたりしたら、これはこれでたまったもんじゃない。
もうそれは苦痛以外のなにものでもないからね。

こんなことが何度か続いたら・・・
「もう、交信するのはシンドイ」
ってなるし、マイクを握る回数も減っていくよ。

すでにそうなっちゃた人も大勢いるような気がするなぁ。

今、ハムになるための条件があるとすれば、
無線好きよりも、「(コミュ力の高い)話し好き」ってことが一番にこないと、ダメなのかも。

 

■ ■

 

で、ここまでは前振りで、実はここから先が本当は言いたいこと。

逆に、様々なジャンルの人と気軽に話ができるハムは貴重な場であり、コミュニケーションスキルを磨くには最高のツールだってこと。

ハムにはコールサインが必須なので、それはもう身元を明かしてるのと同じ。
どこの誰かもわからないネットのチャットと違って、「極めてまともな会話」が期待できる。

これは、ホント大きなメリットだと思う。

アマチュアコードを厳守した、いわゆる "まとも" な人たちと会話ができるって、もしかするとハム以外には見当たらないんじゃないだろうか。

コミュニケーションスキルを鍛えるひとつの場として・・・ハムを始めてみるのもいいんじゃないかって、ホントに思ってる。

コミュ力を向上させたいと思っている、学生さんや若い社会人。
引き籠もってる若い人にも、ぜひ勧めたい。

匿名で好き勝手になんでも言えるネットの世界だけじゃなくって、ハムというまともな社交場で人と関わることは、絶対にプラスに働くと思うし、ハムを通して新しい一歩を踏み出す切っ掛けにでもなってくれたら、ホント嬉しい。

・・・と、こんなことを思いながら、
わたしも、わたし自身のコミュ力向上を目指して・・・
V/UHF の FM で少し長めの交信でも楽しんでみようかと思ったりしている、今日この頃です。