1年ぶりの Antenna Analyzer ネタです。
DG7EAO さんのスケッチそのままだとアマチュアバンドごとの設定ができないので。。。
マルチバンドのアンテナ使いには何かと不便です。
ということで、今日はこの不便さを解消すべく、
バンド選択が可能なスケッチを Arduino に書き込んでみたので、その備忘録です。
4バンド用ってことは分かるけど・・・バンドの詳細が調査できないとなると。。。
右側のボタン押下で最小の SWR を中心に数メガ幅で再表示するんですが、調査したいバンドが任意に選択できないというのは、やはり致命的ですね。
ということで、
本体を改造することなくスケッチを入れ替えるだけで、任意のバンドが選択できる、そんなスケッチはないかとネット中を探したところ、いくつか見つけることができました。
まず見つけたのが、SP3NYR さんのプログラムです。
この HEX ファイルを落として、Arduino nano に書き込んでみました。
HEX の書き込みは、この XLoader を使うと簡単です。
結論から。
画面の一番上に1本の線が表示されるだけで、正しくアナライズしません。
ハードに何か問題があるんじゃないかと、思いつくことをやってみましたが、やっぱりダメでした。
あと解決するとなると、スケッチに書かれているプログラムコード・・・
これは、HEX ファイルが提供されているだけなので・・・
もう、お手上げ状態です。。。
続いて、HB9FG さんのとこにあるスケッチです。
(結論から・・・これで上手くいきます。)
Analyseur d'Antenne à partir d'une idée de DG7EAO
この、DDS_sweeper_BT-TYJ_2.37.ino を落とします。
アナライザの構成(回路)に合わせて、スケッチを少しだけ修正します。
コード内に書かれているコメントによると、
バンド選択等のスケッチ修正については HB9TYJ さんが行ったようです。
左ボタン押下でスイープ開始です。
ちゃんと、1~30メガ全体がアナライズされました。
40m(7メガ帯)の SWR の状況です。
右ボタンを押下するごとに、
160m→80m→40m→30m→20m→17m→15m→12m→10m→6m→1~30MHz→
を繰り返します。
バンド選択後は右ボタンでスイープを開始します。
このスケッチで、こんなにも便利に生まれ変わることができました。
HB9FG、HB9TYJ の両 OM に感謝です。
----(2021/02/28 追記)--------------------------------
メールで頂いた情報を共有します。
<HB9FG さんのスケッチについて>ucg.setFont(ucg_font_ncenR14_hf)
この行で「・・・was not declared in this scope」というエラーが発生しました。
最後の _hf を r に変更することでコンパイルが通りました。