aitendo の IchigoJam-T 完全互換キット「ai.Jam-T」を組み立ててみました。
「こどもパソコン」って銘打ってるけど、組み立ては少々厄介で、
- 面実装タイプのマイコンチップのハンダ付け
- ファームウェアの書き込み
が必要です。
基板にパーツをハンダ付けします
まずは一番厄介で、このキットの肝になるマイコンチップのハンダ付けから。
TSSOP パッケージの 28 ピンでピッチは 0.65mm なので、ここはホットエアガンの出番です。
基板の中心部分にマイコンチップを取り付けます。
ホットエアガンなのでクリームハンダを使います。
注射器型のクリームハンダペーストの先端に細めの針を取り付けました。
面実装のハンダ付けなのでデジタルマイクロスコープを使います。
フラックスを塗った後にクリームはんだをこんな感じに盛りました。
クリームはんだの盛り過ぎだけは注意してください。
更にこの上にジェル状のフラックスをたっぷり盛ると失敗しない確率は格段にアップすると思います。
デジタルスコープで確認しながら端子がピッタリ合うようにピンセットを使って微調整します。
こんな感じです。
クリームハンダが溶けて艶のある銀色になるまでエアガンを当て続けます。
(今回は 300℃ にしてみました。)
端子同士でショートしてないかデジタルマイクロスコープで確認します。
ショートしてたらフラックスとハンダ吸い取り線を使って修正します。
(テスターを使って電気的な確認もしておきます。)
マイコンチップさえ取り付けできれば、あとの作業は簡単です。
ファームウェアを書き込みます
ライセンスの関係なんでしょうか。
aitendo のキットにはファームウェアは書き込まれてません。
自分で書き込む必要があります。
USB シリアル変換モジュールを使ってファームウェアを書き込みます。
ai.Jam-T | USB シリアル |
RXD | TXD |
TXD | RXD |
GND | GND |
最初、ai.Jam-T の ISP と RESET を GND に落として書き込もうとしたのですが上手くいかず、
最終的にこの3本だけにしたらあっさりファームが書き込めました。
書き込みソフト:Flash Magic (FlashMagic.exe をインストールします。)
ファームウェア:IchigoJam 公式 (現在は IchigoJam ver 1.2.1 が最新です。)
Flash Magic に必要な設定をして「Start」で書き込みます。
ということで、「IchigoJam BASIC 1.2.1mn」が 起動しましました。
L チカで動作確認してみます。
実際の点滅はもっとゆっくりです。