ウェブを巡回していて見つけたパドルを造形してみました。
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ウェブに STL データもアップされてるので、ファイルをダウンロードしてプリントするだけです。
台座と上蓋は PLA(黒色)で、ハネは ABS (青色)を使いました。
これ、パドルのハネだけは後処理で綺麗に仕上げたかったので ABS にしたのですが・・・。
造形物の高さもあり、ベッドとの接触部分も小さくなるようなパーツは印刷途中で倒れてしまって継続不能に陥ることがあるので、これを防ぐために最初のレイヤ(一番底辺)にツバを付けて土台を支えてあげる必要があります。
それと、フィラメントが ABS なのでベッド温度は 100℃ に設定して、造形物の反りを防止しています。
ちなみに、最初、ベッド温度を 80℃ にして試してみたのですが、見事に反り返ってしまい造形不能になったので、一気に 100℃ まで上げてやりました。
今回はこの温度で造形物の反りは無くなりましたが、使用するフィラメントや、部屋の環境、造形方法などを考慮しながら、造形に最適な設定値を見つける必要がありそうです。
ホントのところ、ABS 造形におけるベッド温度の最適値は・・・まったく分かっていません。
ちなみに、PLA のベッド温度は 70℃ に設定しています。
土台を支えるツバはスライサー(Slc3r) の Brim で設定します。
今回のハネでは土台の周囲に 5mm 幅のツバが付くように設定しました。
と、このように Brim を設定することでハネの周囲にツバが付きます。
(このツバは手で簡単に外せます。)
それから、わたしが使っている3Dプリンターは FDM方式(積層方式)なので、出力後の造形物にはどうしても「積層痕」と呼ばれるスジが残ってしまいます。
これを綺麗に仕上げるなら、このスジをできるだけ目立たないようにする後処理が必要で、ネット情報によれば幾つか方法があるようです。
今回は ABSでは一般的な「アセトン処理」という方法で行ってみました。
近所のドラッグストアで、アセトン(除光液)とコットンを買ってきました。
アセトン(除光液)をコットンにつけて ”ゴシゴシ” 磨いてみました。
(アセトンを浸したコットンを瓶の中に入れて、造形物と一緒に密封するって方法もあるようですが、この方法はそのうち試すことにします。)
今回はこの程度のクオリティですが、今後はスライサーの設定値やアセトンの使用方法を変えるなり、より美しく仕上げられるよう後処理の方法を試行錯誤してみたいと思います。
で、最後にバリ取りで使ったツールについても紹介しておきます。
- ニッパー
- ピンセット
- カッター
- やすり(Mr.ポリッシャーPRO)
- ヒーティングツール
- ミニドリル(写真には写ってません)
GSIクレオス Mr.ポリッシャーPRO 系作業用 ホビー用工具 GT07
「Mr.ポリッシャーPRO」を使ってやすり掛けをするなら交換用のヘッドも合わせて買っておくことをお勧めします。
わたしは、粗目と仕上げ用の耐水ペーパー貼って切り替えながら使ってます。
表面の余計な凸凹をカットしたり、隙間や穴を埋めて見た目が美しくなるように修正するため、「ヒーティングツール」も使いました。
・・・が、樹脂を溶かしながらの作業になるので細心の注意が必要で、ヘタするとかえって汚くなってしまうので・・・修正作業は、ホント、難しいですねぇ~。
これ以降の組み立ては次回ということで。
今日はここまで終了です。