今日はレーザーでアクリル板に穴をあける実験です。
使ったアクリル板は、帰省した時に東急ハンズ(新宿)で買った、10×10cm の 2mm 厚のもの。
レーザー照射を何度繰り返せば、アクリル板に穴をあけることができるのでしょうか。
ホント簡単にですが、実験してみました。
直径1cm 程度の穴を、照射回数を1回ずつ増やしながらレーザーを照射し、何回目で穴があくか実験してみました。
(1個の丸に対し、1回から16回の照射を繰り返しました。)
照射する図形は Easel で描き、設定値は下図のとおりとし、最後に G-Code を出力しました。
アクリル板(黒、2mm 厚)
→ 透明のものはレーザー光が透過するのでカットできません。
X、Y 軸の送り速度:F300(300mm/分)
レーザー出力:最大(2.5W)
Easel で出力した G-Code をそのまま使うと、わたしの環境ではレーザー照射の ON/OFF 制御が上手くいかなかったので、コマンド "G0" と "G1" の前に、補助コマンドの "M3" と "M5" を追加しました。
この追加と修正を手作業で行うのは大変だったので、Python でスクリプトを書いて対応しました。
(c:\python△script名.py△入力gcode名△出力gcode名)
# coding: UTF-8 import sys argvs = sys.argv argc = len(argvs) if (argc != 3): print 'Usage: # python %s in_file out_file' % argvs[0] quit() f1 = open(argvs[1], 'rU') f2 = open(argvs[2], 'w') m03 = True m05 = True for line in f1: if (line.find('G0') != -1) or ((line.find('G1') != -1) and (line.find('Z') != -1)): if m05 == True: f2.write('M05\n') m05 = False else: m05 = True if ((line.find('G1') != -1) and (line.find('Z') == -1)) or (line.find('G2') != -1): if m03 == True: f2.write('M03\n') m03 = False else: m03 = True f2.write(line,) f1.close() f2.close()
今回の試験で使った G-Code も置いておきます。(Safety Height : 5mm)
download: F300.gcode
基点をセットして、照射ゴー!
レーザー照射中。
アクリル板は捨て板の上に、両面テープで貼り付けています。
照射終了。
F300 の速度なら、6回の照射で穴をあけることができました。
という実験結果から、F100 ならもっと少ない照射回数で穴があけられそうなので・・・続けて実験です。
(基本的には、切断面は速く移動させた方が綺麗です。)
移動速度を F100 に変更したので、おそらく5回照射までに穴はあくはず。
Easel のマルを5個にして、試験を再開です。
レーザー照射中。
F100 なら照射2回で穴をあけることができました。
おお。
アクリル板に自由に穴があけられるようになりました。
それも、美しく。
これって、凄くないですか!?