Maker Faire Tokyo 2016 の開催に合わせて今年も夏休みを取得しました。
ここ最近は CNC フライスを入手して遊んでみたりと・・・
ものづくりというとっても高尚で奥深い扉を開いてしまった私としては
Maker Faire は楽しみにしていたイベントの一つ。
何があってもこれだけはいくぞ!と、もう何か月も前から帰省計画だけは立てておりました。Hi
東京の気温は 35 度越えの猛暑。
じっとしているだけでも汗タクタクです。
それに会場内は大勢の人達の熱気とそれと気迫に溢れていてとっても熱いし・・・
わたしといえばハンドタオルで汗を拭いながらの、
全部回ってやろうなどと夢中でうろついていたら気付いた時には残り時間30分・・・
これじゃ、全部回れやしないと後半は端折る始末で。。。
こんなに時間を忘れられたのって思い出せないくらいに久し振りのことで
ホントに充実した、そんな一日を過ごすことができました。
パンフレットとチケット予約者の特典シールです。
小さなお子さんが、
子ども向けプログラミング言語 Scratch を使って真剣な顔でゲームを作ってました。
今年は昨年よりも会場が広くなってるし。
キッズのためのエリアも多くて実際に make が試せる体験コーナーがあったりと、
子供連れの姿が目立ってました。^^
会場内ミニ FM 局 ”Maker FM”
スティーヴ・ライヒの曲をこのピアノで自動演奏させていたようですが、
FM ラジオを持ってなかったので実際に何が流れていたかは ?です。
はんだづけ教室
同じような教室があと数か所ありました。
愛猫ちゃんがこのツボの中で用を足すと右側の方に取り付けているライトが点滅します。
ライト点滅のタイミングはツボの中に入った回数でも決められるそうです。
これで猫の健康管理ができると、外国人の綺麗なお姉さんがおっしゃってました。Hi
見てのとおり、子供の科学のコーナーです。
or-ita
ダンボールを折り曲げるときに使う専用カッター
世界中のダンボールがこのカッター1本で簡単に折り曲げることができるそうです。
(ただし、インドのダンボールだけは無理って言ってました。)
価格は@6千ウン百円とか言ってました。
折りたいところでカッターを真っ直ぐに引くと(ちょっと力は必要)・・・
あらら、ホント簡単に、しかも綺麗にダンボールが直角に曲げられました。
基板を収めるケースとしてダンボールを利用するのもありではないでしょうか。
(ダンボールなので熱がちゃんと逃げられるように工夫する必要はあるけどね。)
「みら太な日々」さんのコーナーで、アナログメータを利用した時計です。
メータの読みがそのまま時間を示すなんて・・・面白いアイデアです。
そしてこういうものを真面目に作っちゃうなんて・・・尊敬します。
DMM.make
ホリエモンのロケット「モモ」ですね。
今夏ホントに宇宙に飛び立つの、飛び立てるの?
お札がヒラヒラ飛んでいるのに驚いて・・・パチリ。
紙活字
紙を重ね合わせてレーザーカッターで削って作っているとか。
従来ある金属活字や木活字じゃないので加工しやすくて大量生産に向いています。
活字にテクスチャが付けられるのも「紙」ゆえだからですね。
こういう Fab があるなんて全く知りませんでした。。。
IC チップやケミコンが・・・
美しいお姉さんの魔法にかかるととっても美しいアクセサリーに変身です。
(この魔法は0時になってもとけないのでご安心を。。。)
もう一か所あったので・・・思わずパチリ。
今、MDF のレーザー加工をいろいろ試しているので、
MDF を利用した出品があるとどうしても見入ってしまいます。
ロボット工房のらとりえ
触れて遊ぶ電子玩具を販売していました。
ホームセンターてんこ
女子高生、通称てんこの DIY ライフを描いたコミック作品(全5巻)
わたしはこのコミックを読んでホームセンターにある工具の正しい使い方を知りました。 Hi
玉を転がして遊ぶオモチャのマーブルマシーンのいろいろ。
今、レーザーカッターで何か作ってみようかと画策しているので、
玉が運ばれるそのからくりなどをじっくり観察し写真に収めてきました。
回転する円盤の上に載っている用紙に、
子供の手元のコントローラを操作してペンを置いたり上げたりして模様を描きます。
電鍵操作に連動してペンが落ちるという、
その昔に電監の試験でお世話になった「電信印字機」を作ってみたいので
この辺の構造もしっかりチェックです。
このコーナーの担当者さんに伺ったところ、
この程度の厚さの MDF なら CO2 レーザーで一発で切り取ってしまうそうです。。。
素直に・・・CO2 レーザーいいなぁ~
XALIVE
多数のピースを自由に組み合わせて、
英字からひらがな・カタカナ・造形まで好きな形を作ることができます。
作ったものは「OPEN XALIVE」というサイトで共有もできるそうです。
ピースの素材を伺ったところ、これはシナ合板だそうで東急ハンズで購入したそうです。
これだったら、わたしの QRP レーザーでもカットできそうです。Hi
(QRP とはハム用語でパワーが小さいこと。空中線電力5W以下のこと。)
今年の Maker Faire は3Dプリンターの出展数が昨年に比べて少なくなっているように思います。
もう3Dプリンターは一般家庭まで浸透して珍しくなくなっちゃったの?
展示されている作品にも3Dプリンターで作ったパーツを使ってるのよく見かけるしね。。。
そろそろ、わたしも潮時かな。
中華のやつだけど安いの購入しちゃおうかな。
CNC、レーザーときたらやっぱり3Dプリンターでしょう!
ということで、わたし・・・3Dプリンター買うことに決めました!
カメラで自分の腕を撮影して自動でモデリングして、
少し修正を入れてそのまま3Dプリンターで印刷できちゃいます。
モデリングソフトで 2D 画像を読み込んで、そこから 3D にするのって大変だしね。。。
こんなんも作れるんだ。
ガンバロウ。
bonsai lab の新型 BS01
ABS/PLAモデル組み立てキットで 89,800円(税込)だそうで・・・
ということで・・・わたしには国産ものは買えません。。。
ここのハンダづけ体験コーナーは利用するのにお金がかかるみたいだけど。
・・・賑わってるし。
maker の世界ではハンダづけの需要ってあるんだね。
ハムの世界では需要なくなってしまったけど。。。
3Dプリンタの特殊素材フィラメント
触り心地はゴム製品で、少しやわらかいけどトイレのゴム草履といった感触です。
仕上がりも綺麗でなかなかなものです。
みんなのラボ、自作チップマウンター
Arduino でコントロールする「表面実装部品用チップマウンタ」で、
アルミフレームと木材を使ったオール自作です。
会場では実際にチップ部品を基板の上にのせるデモをやってました。
そして同じところに、パン焼き機を改良して作ったリフローオーブンが。
隣のチップマウンターでパーツを乗せた後にこのオーブンを使って焼きます。
ということで、近いうちに個人でも表面実装基板が作れるようになるんじゃないでしょうか。
こちらは完全オープンソースのチップマウンターです。
ここのウェブみてたら CNC を改良して自分でも作れそうな気持になってしまいました。
折り畳める3Dプリンターです。
ウェブに作り方が載ってます。
3Dプリンター入手時の参考にするため、
各フィラメント(樹脂素材)の違いを手で触って確認してきました。
売ってないから自分で作る。・・・これぞ maker ですね。
このオルゴールはソレノイドを使って作ったそうです。
誰かが聞いた売値に、作ったおじさんが「500万」って返してました。
自動クレープ焼きロボット ”クレプ”
クレープの生地を自動的に焼いて、はがすところまでやってくれます。
あとはお姉さんが中身を入れて巻くだけなので・・・踊る余裕もあります。Hi
なお、鉄板が回る部分はレコードプレーヤーを改造して作ったそうです。
3Dプリンタでいろんなものを作っている・・・そんな、おじさん。
ファブラボ鎌倉
レーザーカッターで加工した作品が多く展示されてました。
写真に写っている茶色の紙片ですが
レーザーを使って細かなスリットが入れてあって、そこに LED を照射させると壁に絵が投影されます。
今年も開催してました、ロボットプロレスです。
でも昨年より賑わってないなぁ~。
なんかでっかいもの作ってた。
人はロボットと対峙した時、人はどう感じるのでしょうか?
が、体験できるコーナー。
足元になんか動くものいたので・・・写真をパチリ。
素通り。
ロボットのキット。
スター・ウォーズの世界です。
ライトセーバーを振るとヨーダやダースベーダが倒れます。
子供たちが夢中になってライトセーバーを振ってました。
ラジコン専門店の AI TOY
送受信用 2.4 GHz プリント基板八木アンテナなんかも製造販売してるんですね。
karakuri products のタチコマ
アニメの「攻殻機動隊 S.A.C.」に登場する自律思考多脚戦車のタチコマを1/2モデルにして展示。
タチコマの主な活動としては、公安9課のサポートを行っている。とのこと。
オリジナルマインド
KitMill QT 100 はとってもコンパクトな CNC です。
こんなに美しく切削できるの?
最終的にやすり掛けはしたのか、ブースの担当者に聞けばよかった。
Bender Black 30 改良製品
アルミを直角に折り曲げるための工具です。
そして GOIGOI
これはアルミに穴をあける工具です。
缶切り並みのお手軽さで簡単にアルミに穴があけられるとか。
KitMill CIP 100
これは基板の切削に特化した専用機です。
一般の CNC と何か違いがあるのか、あとでウェブで確認したいと思います。
KitMill RD 改良製品
広い作業スペースを持つ RD の改良品ということなのですが、
その違いを聞いてきませんでした。
時代は切削。
確かにそう思います。Hi
AgIC
導電性接着剤「ノーソルダー」です。
「ノーソルダー」とは、電子部品を回路に実装するために開発された導電性の接着剤です。
ハンダごてを使わずに接着するだけなので
クリームはんだと同じように基板に塗り、その上にチップを置いて乾かすだけ。
(常温で24時間以上静置すると接着剤は硬化します。)
(クリームはんだのようにホットブローする必要はありません。)
ということで、@2000 のお試しセット(0.6cc 入り)を1個買っちゃいました。
開封後の「ノーソルダー」は接着剤のアロンアルファと同じように冷凍庫で保管します。
なお、お試しセットは封を切らずに冷凍すれば半年間はもつということなので、
おそらく数年はそのまま保管できると思います。
良く分からないかもしれませんが、このチップ達もノーソルダーで接着しているそうです。
(「これ、つけすぎですよね」って言ったら、「はい、そうです」と笑ってました。)
プロ用の大型 CO2 レーザーだと、こんな綺麗なものが作れるんだ。
やっぱ、いいなぁ~。
KORG(コルグ)
蛍光表示管の構造を応用した Nutube を使ったヘッドフォンアンプです。
Nutube とは従来の真空管と同じ、アノード、グリッド、フィラメントの構造を持っていて3極真空管として動作します。
Nutube 単品は @5000 で販売してました。
期待寿命は3万時間と長く、
初期不良や特性のばらつきも少なく従来の真空管に比べてメリットは多いとのこと。
会場で「Nutube」の音を聞いてこなかったのが・・・心残りです。
モデリングソフトの Fusion 360 のコーナーです。
わたしも個人ユーザとして無償で使わせもらってます。
CNC 切削に特化した書籍の出版予定はないのか質問したところ、
セミナーの内容をそのまま書籍化することを検討しているとのことでした。
出版することを楽しみに待ってます。
歩き回って疲れたので、セミナーを聴講しながら一休憩。
ちょうど IchigoJam の話しをしてました。
FlashAir を使って電車を走らせるデモをやってました。
Wi-Fi モジュールも安くなっているので・・・商売するのも大変そうです。
Quadcept のオリジナル基板カレンダー。
昨年の Faire 終了後に Quadcept 試用してみましたが、やはり完全無料の KiCad に戻ってしまいました。
DFROBOT
ここの Bluno Nano を持っているので、いろいろと質問したのですが・・・
日本語が使えるスタッフさんがいなくて、最後まで噛み合わず困っちゃいました。Hi
最新情報をメールで送りたいということで、わたしのメアドを教えてこのブースを後にすることに。
身近なモノで作る手作り IoT ギター。
早速、ウェブで回路図を見させていただきました。
Arduino の販売コーナー
このあたりで、
閉館までの残り時間が少ないことに気付き、ここから駆け足に。。。
写真だけ。
ダイアログ・セミコンダクター株式会社
パワーマネージメント IC と BTLE の役割を紹介。
ARM mbed
mbed 対応ボードのラインアップの展示やデモをやってました。
スイッチサイエンス
chibi:bit(micro:bit互換機)テスト版が大人気。
わたしが行った時には売れきれ状態で、帰宅しネットで確認するも在庫なし。
当初買う予定はなかったけど、こうなるとホシイ。
------------- 20160809 追加 --------------
chibi:bit で B ボタンが使えないという不具合があったということで、
返品返金もしくは返品交換するとアナウンスがありました。
ということは、会場で買わなかった、いや買えなかったのは良かったことなのか。
chibi:bit は micro:bit のブロックエディタでプログラムが開発できますが、
実はこの micro:bit のブロックエディタがすごい!
スクラッチのような感覚でプログラムを作っていくことができますが、
コンパイラがブラウザの中で動いているのでオフラインで全て動作します。
本家のイギリスではこの Micro:bit をすべての11歳と12歳の子どもたちに無料で配布するんだそうです。凄いね!
Micro:bitの価格は現在13ポンドということなので、互換機の chibi:bit は倍くらいするね。(日本では技適代が高いのかな)
ESPr モジュールのデモ
トイレのドアの開閉情報を Wi-Fi で飛ばしてデータ処理します。
この前 aitendo で買ってきた ESP-WROOM-02 を使えば簡単に作れそうです。
また、あの Arduino 共同創設者の David Cuartielles 氏が
ここのスタッフさんと一緒にいたところに偶然遭遇して思わず感激しました。
(ただ、近くで見ていただけですが。。。)
以前、基板発注でお世話になった seeed のコーナーです。
小型スペクトラムアナライザー(上の写真)と Wio Node を販売してました。
Wio Node の方は ESP-WROOM-02 を搭載した小型 Wi-Fi 開発ボードで、
Android と iOS 用の専用アプリが提供されています。
なんか分からない。写真パチリだけ。
打ったモールスがエディタに文字となって入力されます。
一文字ずつ間隔を大きく空けて打つ必要があります。
インターフェース(CQ出版)に特集記事として掲載されていた「オールソフトウェア無線」を執筆した高橋さんのブースです。
わたしが行った時には著者である高橋さんは不在でした。
DSP によるソフトウェア受信機で、FRISK 缶に入れることにこだわったそうです。
これ、キットでだされてもハンダづけが難しいから・・・大きな基板で構わないので頒布宜しくです。
ネットワーク・モールス通信機
モールス信号で、友達とお話しよう!!!
CW 好きな私なので、この手作り電鍵に目が留まってしまいました。
接点部分はこんな構造なのね。
大画面で Node-RED が。
モールスって文字があったので、よく読みもせずにパネルをパチリです。
アマチュア無線風トランシーバー
ここに書かれているようなシステム構成でトランシーバを実現するそうです。
顔文字で感情を表現してくれる、かぶりもの。
コミュニケーションが苦手な人もこれさえかぶれば、もう大丈夫。
この枠の中でドローンレースをやってたみたいです。
パチリだけ。
ソレノイドで直線的な動きをしてました。
この機会に「ソレノイド」・・・少し真面目に調べてみることにします。
ちなみに「ソレコン」ですが、ソレノイドを利用したユニークな発明品コンテストのことだそうです。
ということで、
駆け足ではありますがフォトによるリポートは終了します。
回り切れなかったブースや見過ごしてしまったブース、
見ることに夢中になり写真を撮ることを忘れてしまった、などなど・・・
本日アップした写真はたくさん出展された中のほんの一部であることをご了承ください。
最初の方でじっくり見過ぎたせいで、後半になって時間が足りなくなり巻くことになってしまいました。
それにしても、ただただ時間が足りない。。。
ステージの講演聴いたり、ワークショップにも参加するとなると・・・1日で回るなんて絶対ムリ!
来年は今年以上に会場は広くなると思うしイベントも多くなることも予想されるので、
丸2日連続で参戦できるよう体力の配分を考えておく必要がありそうです。
まぁ、ホント楽しかった。
だって、もう来年の Maker Faire Tokyo が待ち遠しいのだから。