JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

スポンサーリンク

CNC フライスを作る ~その8~

CNC でアルミ板を削ってみました。

今回切削したものは、
CNC の作業テーブルに素材を固定する時に使う金具で、
1mm 厚のアルミ板(5cm×20cm。秋葉原で@100 で購入)を削って作ってみました。
 

f:id:JH1LHV:20160724164556j:plain
5mm のネジ(M5)が通るように穴をあけただけの簡単な金具です。

切削するための図面は Easel を使って描きました。

f:id:JH1LHV:20160724163934j:plain
使うアルミ板は 1mm 厚ですが、
捨て板やアルミ板の歪みも考慮して貫通させるため、1.1mm に設定しました。

捨て板までガッツリ削る覚悟があれば、もっと厚みを大きく設定した方がいいかもしれません。
 

f:id:JH1LHV:20160724164236j:plain
アルミ板なので切り込みステップは、0.1mm とごく僅か。

1mm 厚のアルミ板に穴をあけるために同じ動作を 10回も繰り返すので、仕上がるまでに多少時間が必要です。
(騒音もそれなりなので、夜中の作業は控えないとダメですね。。。)

それにしても、Easel のような CNC の切削に特化したアプリは本当に使いやすくて便利です。

① 削りたい図形を、ちゃちゃっと描いて、
② 削りたい深さを、ちょこっと設定するだけで、

切削に必要な細かな設定なんかも全部自動でやってくれますからねぇ。
今回のような加工図なら5分もあれば G-Code の生成まで簡単にできちゃいます。

あとは、NC ソフトの grbControl で切削するだけです。

f:id:JH1LHV:20160724163708j:plain
Y 軸の移動方向もコマンドで修正済みなので、もうこのソフトの画面通りに動いてくれます。
原点の設定も画面通りとなりました。
 

f:id:JH1LHV:20160723190256j:plain
作業で使うアルミ板がこれ。
 

f:id:JH1LHV:20160723191351j:plain
最初、この表面保護テープが貼ってある面を上にして削り、大失敗しました。

ビットの回転で削るので、貼ってある保護テープがスッパリ切れずに、ビニルがボロボロ状態に。。。
そこにアルミの切削くずが入り込んで・・・
もう、大変なことに。。。

すぐに強制終了して、表面保護テープなんぞ全部綺麗に剥がしてやりました。Hi

こんな失敗もあったんですが、気を取り直して再チャレンジ。

f:id:JH1LHV:20160723193317j:plain
表面保護テープ面を少し削ったせいで汚くなってしまったので、綺麗な裏面にして再度固定しました。
 

f:id:JH1LHV:20160723203243j:plain
アルミなので、切削オイルを使います。
削りくずがオイルで固まり、作業中はこんなに汚い状態になります。。。
(木材の切削と違ってオイルを使うので、掃除が大変です。。。)
 

f:id:JH1LHV:20160724152517j:plain
切削条件が合っているか心配になってしまって・・・
最初のひとつが終わったところで強制終了させてしまったので、削り穴が1つと3つに分かれてしまいました。

アルミの切削なので、それなりに時間は掛かりましたが、まぁ期待どおりに仕上がりました。
 

f:id:JH1LHV:20160724152743j:plain
最後に今回切削した4枚の金具に、これらのネジ類を取り付けて終了です。

ホントは、M5 の頭なしボルト(寸切りボルト)の長いやつを使いたかったのですが、アキバのネジ屋さんで見つけることができませんでした。。。
 

f:id:JH1LHV:20160724182558j:plain

ネットならすぐ見つかるのに。。。
やっぱりモノタロウさんで通販するしかないかな。。。
 

f:id:JH1LHV:20160724153133j:plain
削った4枚のアルミ板にネジを付けました。
 

f:id:JH1LHV:20160724153506j:plain
作業テーブルの固定金具として、こんな感じで使います。
固定した MDF 板を力をかけて動かそうとしてみましたが、びくともしませんでした。なかなか、いい感じです。
 

f:id:JH1LHV:20160724153526j:plain
厚みのある素材の固定も、長さの違う頭なしボルト次第で対応できそうです。

アルミ切削のコツも少しは分かってきたので、電子工作で使うケースへの穴あけ作業も苦にならずにできそうです。

よ~し、これからはなんでも作っちゃうぞ~。