今日は CNC の話題です。
帰省前に試していたことがあったのですが、最後の仕上げを残したまま東京に来ちゃって中途半端なのですが。。。
切削の過程だけは写真に収めていたので東京からアップしておきます。
試したことはとても簡単なことで、
MDF 合板(6 mm 厚)にコールサインを加工してプレートを作ろうとしたお話です。
図面作成には最近のお気に入りの Easel を使いました。
楕円の中にコールサインを書いただけの簡単なものです。
Easel では 15 種類のフォントが使用できます。
jw_cad だと文字の作図はかなり面倒なのですが・・・この Easel なら選択するだけなので超簡単です。
今回はこの中から「Bemio」を選んでみました。
外枠(楕円)の切削方法の設定です。
楕円の形でくり抜くため MDFの厚さ 6 mm まで切り込み、ビット位置は線の中心としました。
文字列(コールサイン)の切削方法を設定します。
切り込みの深さが 2.5 mm になるように設定してみました。(適当です)
切削条件です。(MDF を選択しただけで、そのままです。)
最後に G-Code を生成して、NC ソフトの grblControl で切削します。
1回目の切削です
直径 2 mm のエンドミルを使いました。
ここで、2つの問題が発生しました!
- 切削した文字が反転している
- 文字の端の切削精度が悪い
→ エンドミルの先端が太過ぎたことが原因?
これまでの切削が「丸」とか「四角」という左右対称の単純な形が多かったので、
この反転してしまう問題について余り深く考えてませんでした。
「図面を書く時にでも左右を反転させればいいや」くらいに考えていたのですが。。。
どうも Y 軸の移動方向に・・・根本的な間違いがあるようです。
ということで、
grbl の設定を確認して、Y 軸の移動反転を正しく設定します。
"$$" コマンドで grbl の設定を確認したところ $3 が 0($3=0)になっていたので、
Y 軸の移動方向が反転するように $3 を 2 に変更しました。
(もっとしっかり grbl のコマンドを知らないとダメですね。)
grblControl のコマンド入力で、$3= 0 を $3=2 に設定を変更します。
気を取り直して、2回目の切削です
今度は 1.5mm のエンドミルを使ってみました。
(細いエンドミルで時間をかけて切削すれば精度は上がりそうですが。。。)
Y 軸の移動方向も正しく設定できたので、
X,Y 軸の原点も NC ソフトの切削イメージ通りに作業テーブルの左手前になりました。
切削中はハンディクリーナーで、こまめに掃除です。
原点復帰で終了です。
まぁ、こんなもんでしょう。
切削後は楕円の形でスッポリ抜けることを期待していたのですが。。。
カッターを使って切り込みを入れて抜かないとダメなようです。
それから、今回の切削ではこの機能は使ってませんが、
素材の厚さまで切り込む時にはタブ機能を使ってタブを付けておいた方が良いと思います。
帰省中ということもあり、
これ以上 CNC で遊べないのがちょっと残念です。