今日は CNC を組み立てた時にハマった「ノイズ対策」について書いておきます。
写真だけは撮っていたのですが。。。
こういう不具合の話って、
これから CNC の自作を考えている人の有用な情報になると思うので、
今日はそんな備忘録の書き込みです。
スピンドルモータのノイズ対策
スピンドルモータから発生するノイズって・・・結構、強烈なんですよ。
(構造上ブラシとコミューターの間でノイズが発生します。)
わたしのところでは Z 軸が少しずつ上昇するという、いわゆるステッピングモータの脱調がありました。
CNC を組み立てて、さっそく何か削ってみようと試運転してみたところ・・・
X と Y 軸は記述した G-Code どおりに正確に動いてくれるのに、Z 軸だけがなんか変。。。
テストのために用意した G-Code に問題があるのか。
はたまた Arduino のファームウェアである GRBL に何かバグでもあるのか。
もしや Z 軸だけが脱調を起こしていたので Z 軸のドライブ IC が壊れているんじゃないかと最悪のことを思ってみたり。。。
CNC 初心者でもあり、まぁ~悩みました。。。
最終的には PC オシロを持ち出して波形観測してみたところ、
スピンドルモータから発生するノイズがドライブ IC に影響を与えていることが分かったので、
コンデンサを取り付けて対策することにしました。
写真のようにスピンドルモータにコンデンサ(104)を3個取り付けてノイズの対策です。
(コンデンサの片足がスピンドルモータの筐体にハンダ付けすることができないので、結束バンドで止めるだけという手抜きで対応しています。)
なお、最初はスピンドルモータの(+)と(-)の端子間に1つだけコンデンサ(104)を取り付けて見たのですが、これだけではノイズによる脱調は止まりませんでした。
ということで、わたしのところではこれだけの対策(104×3)で Z 軸の脱調は完全に無くなりました。
これでも脱調が止まらなければ、
端子に L を追加したり、コントロール基板の各ドライブ IC の入出力に CR のフィルタを入れるなどの多少面倒な対策を施す必要があると思います。
なにせ CNC では少しの脱調も許されないという、そんなシビアな世界ですから。。。