前回の続きですが。。。
手持ちの PIC 12F1822 に「モールス受信練習機」の HEX データを書き込もうとしたら・・・
チョットしたトラブルに遭遇。
次回も同じようなことにならないように・・・備忘録を書いておきます。
もう随分前になります。
「もう、これからは AVR だ。PIC は止めた。。。」
とばかりに、パソコンから PIC に関する全てのツールをアンインストール。
こんな事情もありまして、今回の PIC へのデータ書き込みは Arduino でやることに・・・
チェナーダイオードで 12V を作ったり、スケッチを修正したりと・・・
・・・数時間、格闘しました。
結局、データを書き込むことができずに、断念することになりました。。。
12F628 のような PGD と PGC を持つ PIC になら HEX データは書き込めるのですが、ICSP な 12F1822 にはどうしてもデータを書き込むことができません。。。
これ以上格闘するのは時間の無駄と判断し、ここはやはり標準的な書き込みスタイル、 PICKit2を使うことに。
ということで、
今回はしばらくご無沙汰だった「PIC 書き込み環境の再構築」のお話です。
PICkit 2 Programmer をインストールします
新たに書き込みツールをインストールします。
PICkit 2 Development Programmer/Debugger - pg164120 | Microchip Technology Inc.
Microchip のウェブから「PICkit 2 V2.61 Install A」をダウンロードします。
(今時の OS には、最初から .NET Framework はインストールされているのでこのサイズが小さい方で大丈夫です。)
zip ファイルを解凍して「setup.exe」を実行。
インストールが終わるとデスクトップにアイコンができます。
「PK2DeviceFile.dat」を更新します
インストール後の書き込みツールはバージョンが古く、デバイスリストに 12F1822 が表示されません。
12F1822に書き込みためには、デバイスの定義ファイルを更新する必要があります。
(書き込みツールの「Help」→「About」に表示される「Device File Version」が1.62以降である必要があるようです。)
Build Your Own PICKit 2 - Electronic Products
公式の Microchip 社のウェブページでは、12F1822 が使える「PK2DeviceFile.dat」が見つけられなかったので、わたしはこのウェブサイトからダウンロードしました。
ダウンロードした「PK2DeviceFile.dat」に置き換えると、「Device File Version」は 1.62.14 にアップデートします。
ここにチェックを入れないと新たに追加されたデバイスは表示されません。
12F1822 がリストに表示されました。
PIC 12F1822 に HEX データを書き込みます
あとは、PicKit 2 でデータを書き込むだけです。
「Pickit 対応 ICSP 書き込みアダプター」のジャンパ設定です。
http://akizukidenshi.com/download/ds/akizuki/PICKit_ICSP_adpV2.pdf
[ File ] → [ Import Hex ] で HEX ファイルを読み込み、「Write」で書き込み。
ほんの一瞬で書き込みは終了します。
PIC を交換して動作確認です。
ちゃんとモールスが聞こえてきます。ホッ。
Arduino で書き込もうと何時間も粘ってましたが、結局は PicKit 2 で簡単に書き込むことができました。
余計なことはせず、標準スタイルで書き込みすればよかった。。。
やれやれ。